リクエスト集
□心の…
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マネージャーさんの車には
佐江1人だけ。
マネージャーさんが口を開く。
「佐江ちゃん、遅くなったね。
ほとんどのメンバーがもう明日の全体撮影のためにホテルに移動してるから、連れていくね!」
「はい!お願いします。」
そう言って、
イヤホンをして
iPhoneの音楽をシャッフルした。
たまたま、一曲目にかかった曲、
〜オレンジ色のー 三日月がー♪〜
優しい声に目を閉じる。
佐江とりんちゃん、
みんなから、
カップル、カップルと
はやし立てられる事も多いが、
まあ、その事は
表では全否定しているが、
メンバー内では
ある程度の人が知ってる関係。
こうやって、
りんちゃんとまた同じシングルで歌うのも、1年ぶりか…
そう思い、
イヤホンに流れる
りんちゃんの声に耳を傾ける。
りんちゃんの声は
聴いていて心地よい。
佐江はいつの間にか
眠りに落ちていた。