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□君の分まで 中編 さやみるきー
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私は山本彩(16)
難波女学院に通う
高校生である。


正直、私の生活は
ごく普通、とは言い難い。

私の1日は
5時にはじまる。


ジリリリリリリリリ!!!


「ううっ… うあ、マジか…」

可愛げもない
この目覚ましに毎朝起こされる。


リビングにいっても
まだだれも起きていない。

まあ、それは当たり前、

ただ、リビングのテーブルには
手頃なサイズのおにぎりが2つ。

「おかん、ありがと。」

私はその1つのラップを剥きながら足速に荷物を持って
自転車に乗る。

向かう先は学校のプール、

一週間の内、
3〜4日は朝練のために
5時起きの生活である。
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