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□marshmallow day
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近頃忙しい。

いやいや、
おかげさまでと言うべきだけど。

けどまぁ、ついてまわるのはただの睡眠不足なわけです。

眠くてだるくて疲れて…

暇?

あぁけどもう、
君に会えんなら飛んでくよ。












marshumallow day/Mr.Children












5月25日の12時頃。

時間まで覚えてんだ、
我ながら気持ち悪いっての。


僕は赤と青のメガネをかけて突っ立ってて、
向こうから歩いてくるその姿に


You're beautiful!!!


ってな感じで胸がレーシングカーのエンジンみたいに高鳴ったんだ。

あとあと考えてみればメガネなんかかけちゃいなかったんだけど。



そう錯覚してしまうほどまるで3D映画のようで、

ハリウッドから飛び出してきましたみたいな笑顔にやられちゃってさ。


何年経っても、
見とれたまんまなんだ。







「章大?」

その声で、その笑顔で、
名前を呼ばれるだけで、


「なぁに、花?」

なーんにも手につかなくなっちゃうんだよ。






「仕事おつかれさま。」

「ん、ありがと。」


暗闇の中でまるで君が、
チューインガムの味みたいにゆっくり消えてしまうんじゃないかと思ったりして。


何一つの不自由もなく生きてる僕は幸せすぎて、
君のいない世界が怖くて仕方ない。





「あたしはいなくなんないよ。」




呆れたように笑った君の柔らかな体温が僕の右手を包んだ。


心が読めるの、と問おうとすれば、君は控えめに歌を口ずさむ。


知らない曲だけど、なんだか一緒に歌える気がしてんだ。




チューニングを合わして、
同じ歌を口ずさもう。




(everyday,I sing for you...)
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