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□ボブ
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四六時中じゃないです。

ほんと、時々です。











ボブ/aiko













髪を切りました。

相当ばっさりと、
肩につくかつかないかくらいまで。



私の長い髪を「綺麗やなぁ、」って言ってくれてたあなたは、
もしかしたら怒るでしょうか?


でも、「俺が好きなのは髪じゃなくて花や」って、

それから、
「まぁでも、似合うやん」って、

照れながら褒めてくれたら
嬉しいですけど…




こうやってたまに、
あなたのことを考える時、

自然と緩む頬、私はきっと一番優しい笑顔で笑っていると思います。


あなたのおかげです。




でもそのせいで、おかしくなりそうなくらい胸が高鳴って、

これから先ずっとずっと、
私の隣はあなたしか考えられません。


あなたのせいです。






きっとあなたは忙しくて、
四六時中なんて私の事を考えてくれてはいないでしょう。


「花、ただいま」



私だって、四六時中じゃなくて、



「お帰り、りょーちゃん。」



ほんと、時々、
あなたを想うだけです。



「あ、髪…」

「うん、切ったの。」

「ん、めっちゃ似合うやん」



赤い君の耳に触れ。



“ほんとはお互い、四六時中。”
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