執事シリーズ

□タオちゃんの執事B
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タオの部屋では…



クリスとレイの過去を知り、複雑な気持ちになったタオちゃんは、再びクリスがレイと夜伽するなんて嫌だと思い、勢いでレイを自分の部屋に連れてきてしまいました。

見当外れもいいところだけど、パパの気遣いでもある訳だし…もう、覚悟を決めて、レイに身を委ねるしかないと思いました。

それでも、やっぱり緊張で身体が震えてしまうタオちゃん…


そんな様子を見て、

「タオ様、もしタオ様が未経験でしたら、セックスの手順を実際に試しながらお教えするのですが…

失礼ですが、もうクリス王子と…ですよね?

ですから、改めてタオ様を一からご指導する必要はないかと思います。」


と、レイはタオちゃんを安心させるように言いました。


「もしよろしかったら、タオ様の普段の悩みなどを伺って、それを解決いたしましょう。」


タオちゃんは、ちょっと考えてみて、


「あの…ぼく…悩みというか、クリスに対してずっと受け身ばっかりなんです。

だから…だから、ぼくからも、クリスの事を気持ち良くしてあげたいです!」


「ふふ…タオ様、それは良い考えですね…」


レイは、すっとタオちゃんに近付き、ふわっと抱きしめたかと思うと、チュッとキスしました。

レイの身体から、とってもいい匂いがして、タオちゃんは、まるで催眠術に掛かったみたいに、ポーッとしてしまいました。


レイに手を取られてベッドに座り、服を脱がされた後、


「タオ様…私の服は、タオ様が脱がせてみて下さい」

と言われ、そう言えば今までクリスの服を脱がせたことなんて無かったな…とタオちゃんは思いました。


「こんな些細な事でも、クリス様は喜んでくださると思いますよ…

シャツを脱がせる時、手を身体に這わせるようにしてみて下さい」


「こうですか?」


「はい、タオ様、お上手ですよ」


それから、はい、そんな感じで…

ここは、そうです、いいですね…

あ…ちょっと強すぎます…もう少しソフトに…

そのまま、ここも一緒に…



一晩かけて、タオちゃんはレイから色々と教わりました。
レイの身体に触れながら、実際に恋人同士の行為と変わらないような事をしましたが、クリスのためにしていると思ったら、不思議と罪悪感はありませんでした。

むしろ、今夜教わった事をクリスに試す時の事を考えると、ワクワクさえしています。


そして、レイの一通りのレッスンが終了し、タオちゃんは力尽きたように、ベッドに横になり、泥のように眠りに落ちました。




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