執事シリーズ
□カイきゅんの執事C
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「おはよう…」
カイきゅんが朝食のために、ギョンスと一緒にダイニングルームに入ってきました。
「おは…ょぅ…」
ママが笑顔のまま、固まりました。
ブフォッ
パパがコーヒーを吹き出しかけました。
そんな事には全く気づかず、カイきゅんはモソモソとパンを齧っています。
パパとママが目配せして、今度はダイニングルームの入口に控えているギョンスに視線を移すと、2人の視線を感じたギョンスは、顔を真赤にして俯いてしまいました。
パパとママは再び目配せして、何かを確信したように うん と頷きました。
「今夜はお赤飯を炊かなくちゃね〜」
「何でお赤飯なの?」
「あら、お祝いの時はお赤飯を炊くって相場が決まってるのよ?」
「ふーん、何のお祝い?」
「そりゃ、あなたの初エッ「ママーーーーー!」」
パパが慌てて話しを遮り
「ママ、こういう事は、見て見ぬ振りした方が…」
と、コソコソと小声で諭しました。
「えー…つまんないわね…」
食事を終えたママは、ダイニングルームから出て行く時、ギョンスの肩に手を置いて
「カイ、ダダ漏れてるわよ…」
と耳打ちして行きました。
ですよね…
色気がダダ漏れ過ぎて、私も、ちょっと直視できません…
この状態で学校に行かなくてはならないのか…
こんなエロいカイ様、本当は誰にも見せたくないのに。
自分が原因でカイきゅんが色気ダダ漏れな状態になのに、ちょっと気が重いギョンスなのでした。
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