anniversary plan
□好きかも、しれない
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なんだよ、あれ。
意味わかんねえだろ。
黒板に下手くそな字で書かれていく謎の記号と数字に頭を悩ませながら、俺は今朝起きたもうひとつの問題についても、頭を悩ませていた。
大体、あいつは本当に高校生なのかよ。本当に１６なのかよ。おかしいだろ。
上目遣いしてくんのは、まあ許すとしてもだ。勝手に口に触んなよ、マフィンと一緒に指先口の中に入れるなよ！
家が隣ってだけで何だかんだずっと一緒にいるだけの、ただの幼馴染みに、なんでこんなにうろたえなきゃいけねえんだよ。それもこれも、あいつのせいだ。学年が上がってくにつれて、どんどん女っぽくなってく、あいつのせいだ。
ああ、くそっ、腹立つな！
気づかない内に声に出してそう言っていた俺に飛んできたのは、チョークじゃなく黒板消しだった。ひでえ教師だ。