彼のセリフシリーズ

□まったくお前というやつは
1ページ/1ページ

いつでもどこでも一緒、レオリオと来たのは暗殺一家の玄関前。今回に限り、来た理由はレオリオだけじゃないけど…私の人生にこんな刺激的な道があったなんて、私は知らなかった…。

それにしても。掃除夫ってなんだそれ!しかも掃除の対象がおぞましすきる…!こんなおうちで育ったらそりゃぐれるよ…。

「○○、俺は行くよ!友達に会いにきただけなんだから!」
「ん、……ん、ゴン!?待って待って!!」

いまいち話聞いてなかった私に気づいたのか、ゴンが行くよ宣言してくれたのはいいけど、いやよくないけど、こうなったら私がゴンを止めるしかない…!ゴンより先に門の中入ってなんとか押し止めようと急いで壁を越えようとしたら、レオリオのバカ!!という叫び声が聞こえてきたけどそれどころじゃないから無視。したら、思いきり横から押されて、壁から引き剥がされた。落っこちる前に胸元に抱き寄せられて、どうしていつも私を助けてくれるんだろうと、険しい顔を見ながら思った。

「まったくお前というやつは…」
「ご、ごめん…クラピカ…」
「言ったはずだ、俺はお前を傷つけたくない」
「そ、それは試験のことじゃ…今回はゴンが心配だったし…」
「ダメだ。自分のためだろうと誰かのためだろうと、お前が傷つくのは俺が耐えられない…いいな?」

眉を寄せたまま、厳しい声でそう言われた。どうしてそんなに気にかけてくれるの、どうしてこんなにやさしくしてくれるの、疑問が胸に渦巻くけど、それより何よりクラピカに抱きしめられてさらに頬に手を添えられて、私は、はいと返事をすることすら困難だった。口をパクパクさせる私を見て、クラピカがその状態に気づいて。離された体はそのあと当分熱いままだった。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ