tesoro mio

□tesoro mio5
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ゴンがお兄ちゃんからもらったアドバイスを一緒に考えて、ゴンの必殺技の修行を眺めていた。たぶん邪魔だろうなとは思ったけど、なんとなくひとりにはなりたくなかった。ううん、本当はひとりでまた思い出に浸りたいのかもしれない。過去に意識を飛ばして、さっき感じたお兄ちゃんの空気に包まれていたい。
でも、そんなことばかりしていても何にもならないから。

「…私もゲームに参加してみようかな」
「○○も?」

でも審査会に合格できるかな。全然使えない飴しか具現化できないんだけど。

「お兄ちゃんがいい修行になるかもって言ってたから、やってみようかな」
「…うん!一緒に行こうよ!」

三人みんなで行けるように頑張ろう!とゴンと約束をして部屋を出た。
やっぱり飴を使う何かにしないとだめだよなあ。なんにしよう。うーん。
そんなことを考えていたらちょうど廊下を歩くレオリオとばったり会った。

「レオリオ!」
「おー、○○か。オークションはどうだった?」
「ゴンがすごいことして大変だった…。あの子信じらんない…」
「なんだなんだ」
「ううん、それよりクラピカさんは大丈夫?」
「ああ、一応な」

どうやら熱は下がったようでもう寝なくてもよくなったらしい。ただ、仕事ですぐに帰らなければいけないからばたばたしてる、とレオリオは言った。

「そういえばレオリオお医者さんなの?」
「まだなってねえ!悪かったな!」
「そうなの?でもすごいよね!私もそういう知識とかあったら役に立つ…」

そっか。そうじゃん!治療系の念能力って役に立つんじゃないの?ゴンとキルアと一緒に行けるなら、戦闘系の能力じゃなくても大丈夫かもしれない。それに元々弱いし。

「レオリオ、ありがとう!おかげでゲーム参加できるかも!」
「お?よく分かんねえけど、よかったな!」

クラピカさんは忙しいみたいだし明日にでもあいさつしよう。早く飴を具現化したい!ああ、うずうずする!
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