ダレン&デモナタ 短編

□見据えたもの
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焚き木の前の椅子に腰をかけパチパチと燃える炎に手をかざしていると、アロマが木でできた器とスプーン、串に指した肉を持ってやってきた。



「朝ご飯、まだですよね?」


「あぁ、でもおれの指が入った飯は勘弁してくれよ」



そう冗談を飛ばすと、アロマはクスリと笑った。つられておれも笑えば、傍から見るとそれはまるで──








「新婚夫婦……だな」

─幸せそうな二人を見ながら、ミスター・トールは低く呟いた。



「いやぁ、お熱いねぇ」


隣にいた手男ハンス・ハンズも、焼いたソーセージをかじりながら二人を見守る。


「あんたの言った通り、ありゃあまるで新婚さんだな」







「ふふっ……そうなる日も、まぁそう遠くないさ」






─未来を見通した男は、一言呟いた。
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