SS
□幼馴染
3ページ/7ページ
〜akane side〜
いつものように愛李と登校し、冷やかされ、席に着いたと同時にベルが鳴った。いつも通り。
『お前らいつも遅刻ギリギリだな』
中西先生に呆れられるのもいつものこと。
中西先生のSHRが終わって、1時間目が始まって、ぼんやり授業を聞いて、休み時間は愛李や玲奈と話して、今日もいつも通り過ぎるはずだった。
『ちゅりたんいるー?』
珠理奈に呼ばれた。
「はーい!どったの?もしかして、また教科書忘れたの?(笑)」
珠理奈は忘れ物をすると、いつも私に借りにくる。またそれなのかな(笑)
『ううん。あのさ、放課後ちょっと話したいんだけどいいかな…?』
「??うん、別に大丈夫だけど…」
いつになく真剣な顔の珠理奈にちょっと困惑。どうしたんだろ…