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□一番は…?
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〜中西side〜
『にししー!ちゅ〜!』
「はいはい、珠理奈。玲奈があっちにいるよ」
『えー、今はにししがいいー!にしし大好きー!』
「玲奈が拗ねてるよ?」
『えっ!!玲奈ちゃーん!!』
ふぅ。相変わらずだなあ、珠理奈。中西のどこがいいんだか(笑)
『ちゅんちゅん!あのね、差し入れに苺があったの!一緒に食べない?』
「おー茉夏、よかったねー。中西も丁度食べたいと思ってたんだ。」
『ほんとー!?』
ニコニコ笑う茉夏。うん可愛い。
『あの、中西さん…ちょっと…いいですか…?』
「ん?」
振り向くと、そこにいたのは愛李。珍しいなと思いつつも、伏し目がちで言葉もたどたどしい、なんだか変だ。
「悩み?中西でいいなら聞くよ?」
『…悩み…ちょっと違うんですが…あの、こっち来てくれませんか?』
愛李に連れられて、楽屋の外へ出る。
『………あの、中西さん、私……中西さんのことが……好きなんです///……いきなりすみません…こんなこと言われても困るだけですよね…忘れてくださいっ…///』
そう言うと、愛李は走り去ってしまった。
正直言うと、驚いた。愛李は中西に好きなんて言ってこないし、そんな素振りも見せたことはない。
でも、あの愛李の真っ赤な顔、可愛かったなぁ。
ん?中西は愛李のことどう思ってるんだ?