排球

□何回でも。※
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「あのなぁ先生。俺はいくら言われても指導なんざしねぇっつってんだろ」

雑誌をパラパラと捲りながら呆れたように烏養は武田に告げた。

よく何回も来んな...。いい加減諦めりゃいーのに。

「い、今の烏野は、本当に凄いんです!...烏養君、僕は君がOKしてくれるまで何回でも来ます。それじゃ、また」

「あぁ!?もう来なくていいっつーの!」

言い逃げるように去っていった武田に、烏養は盛大なため息を吐いた。

「...ったく。飽きねーなあの先生も」

ドサッと椅子に座り、もう一度雑誌を開く。

......どーやったら諦めんだ、あの先生は。

「...............。...お、はっはーん、良いこと考えた」

これなら武田も折れる。いくらなんでも無茶だ。

烏養は我ながらいい案だと上機嫌になりながら鼻歌まじりに店内の掃除を始めた。
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