進撃の巨人

□自分の翼6
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5年前と同じように
大きな雷が壁の向こうに落ちた
大きな音と揺れで倒れそうな体を起こし

壁の向こうを見ると
5年前と変わらない超大型巨人が目の前に立っていた

「…こいつだ…また…」

そしてまた5年前と同じように
巨人が壁を蹴り大きな穴が空いた

みんな固まって動かないでいると
エレンが動きだし



「5年振りだな!超大型巨人!」

立体機動を使い巨人へ近づいた

「エレン!みんな!エレンに援護!」

名無しさんの声でみんながブレードを引き抜き
巨人の方へ飛んだ


「くそっ!あと少しだ!うなじまであと…っ?!」


超大型巨人から急に煙がでて
熱風で吹っ飛ぶと巨人が消えていた

「巨人は?!エレン?!」

エレンが壁にぶら下がり巨人を探している

「怪我はない?エレン!」

ミカサがエレンに近づき
エレンと壁の上までくると
上官達が現れ班を組み街の人の避難と
壁の中に入った巨人を倒す事を命じられた


名無しさんはエレン達と班を組んだが
ミカサは上官命令で違う班になってしまった

「ミカサ!絶対エレンを守るから!ミカサも死んじゃだめだよ?」

「名無しさんも!エレン達をよろしく!」

アルミンはまた震えている
それはそうだろう

また悲劇の始まりなんだから


「アルミン…大丈夫。私がいるから。」

顔を伏せてるアルミンの顔を覗き
手を握った

「ごめん…僕…いつも弱くて…。名無しさんは強いね…」

「アルミンは正しいよ。」

「え?」

「…だって私…強いもん。強い奴は弱いものを守るのは当たり前でしょ。それにアルミンは弱くはない、アルミンは頭がいいから作戦考えるの得意でしょ?だから強いよ?作戦がなければ私達は弱い。さぁ、アルミン!作戦を!」

アルミンを肩を強く握り
ブレードを抜いた

「うん!わかった!まず街の人の周りにいる巨人を倒して、道を開けよう!」

「「「了解!」」」

エレンが先頭で移動していると
巨人の数がどんどん増えてきていて、下では兵団や街の人が巨人に食べられている

「っ……」

一度屋根の上で止まり周りを見渡した
移動していると気づかなかったが
下で生存している人は少なかった

「ひどい…」
ミーナが口を押さえ涙を目にためていた

「これが現実だよ…巨人を見た感想は後でちゃんと聞くからさぁ…みんな死なないでよねっ」

名無しさんはブレードをかまえ
兵団を食べている巨人のうなじを削いだ

ブシャッ!

「もっと…もっとぶっ潰す」




名無しさんが次々と巨人倒して行く中エレンも負けじと巨人のうなじをそいで行く



「あっ!」

下では子供が1人巨人に震えているのが目に入り
下に降り子供を抱え立体機動を使い上に上がってる途中でワイヤーを巨人に掴まれ
バランスを崩し地面に落ちた


「うぐっ」

子供をかばいながら落ちたせいで、背中を思いっきり打ち痛めてしまって動けなくなってしまった


「怪我はない?…」

「うん…お姉ちゃんは?大丈夫?」

「大丈夫だよ。今助けるから…っ」

無理やり体を起こし立体機動を動かすが反応しない

ガチャガチャ


「うそ…っ何で?動け!」

ガチャガチャ


ドン ドンっと巨人が少しずつ距離を攻めてくる



こんなとこで死にたくない…っ!

動いてよっ!





「名無しさん!掴まれっ!」

エレンに呼ばれ振り向くと立体機動を使いこちらにめがけて飛んでくる

エレンの腕に捕まり片手で子供を抱え屋根の上に移動した


「はぁ…はぁ…大丈夫か?」

「ありがと…」

子供を見ると泣きながら名無しさんにしがみついていた

優しく撫で立体機動装置をアルミンに見せた

「動かなくなっちゃったんだ…アルミン…直るかな…」

「え?!見せて!」

立体機動が無ければ必ず命は助からない

下で移動していれば助かるはずがない

「直るよ!少しゆるんでいただけみたい。」

ブレードでネジを回ししめた


「ありがとう!じゃ私はこの子を門の所に連れて行くからみんなは先に進んで」

「わかった!」

エレン達は先に進みだした
1人トーマスだけが残り

「俺も行くよ」

「トーマスはエレン達と行きなよ!私は大丈夫だから」

「さっきあんなになってよく大丈夫だなんて言えるなっ!」

トーマスが初めて怒鳴った姿をみた

「っ…わかった。じゃ行くよ!」

「おぅ!」


門に向かい飛んだ

門にたどり着くまでに巨人を2人で協力し倒していった


「名無しさん…答えは決まったか?」

「まだちゃんと調査兵団になってないでしょ…だから教えない」

「なんだよ…もう決まったも当然だろ?」

「まぁそうだね…。でもちゃんとなったらね。そしたら言うよ」

「そっか。じゃ死なないように頑張んねーとな!」

門の前に着き子供をおろした

「大丈夫?」

「うん…お母さんはいないけど。ぼく…お姉ちゃんみたい強い人間になる!」

「頼もしいね!頑張れっ!じゃね」

子供の頭を優しく撫で立体機動で屋根の上に移動した

「がんばってねーぇ!!」

さっきの子供は手を降りながら門の中に入っていった


「名無しさんって子供好きなんだ?」

「どうかな…私はただ助けたいだけ。あの子の周りには私しか助けてあげれる人はいなかった…だから私が助けただけだよ」

「やっぱり名無しさんってすげぇ!俺やっぱり名無しさん好きだ!」

「いゃこの戦場で告白とかやめてよ…あ、エレン達発見!早く行くよ」

「はいよ」





エレン達に合流すると何人か人が減っていた


「……他のみんなは?」

ミーナに聞くと目をそらされた

アルミンを見ると悔しそうな顔をしている

「そっか…前…前に進もう。」

「あぁ…」

エレンは怒りと自分の弱さに悔しそうにブレードを握りしめている


そんなエレンを引っ張るようにトーマスが前に達先頭に出て前に進んだ

「トーマス!もう少しスピード落としなよ!」

「大丈夫大丈夫!前方5メートル級2体!殺るか?」

「もちっ!」
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