進撃の巨人

□自分の翼9
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室に戻るとペトラが居て
正座をさせられ1時間ぐらい説教された



その後エレンの実験をする事になりみんなで外に出た



エレンとリヴァイとハンジはその実験の為に井戸の方で集まっている


「オルオさん…前から思ってたんですが何でリヴァイ兵長みたいなしゃべり方なんですか?まぁ全然似てないですが…」

エレン達以外の名無しさん達はもしもの時に備えて離れた所で待機をしていた


「それ私も思ってたわ…」
ペトラが怖い顔でオルオを睨んだ

「待てよ。俺は別にリヴァイ兵長の真似をしてる訳じゃねぇ。ただ…似てしまってるって言うのが正解かな…」

「…キモッ今すぐやめてよ!リヴァイ兵長に謝って!つか死んで償って!」

ペトラがオルオの首をしめながら揺らす

「まぁまぁ…ペトラ落ち着け」

エルドがペトラをおさえる





時間がたっちエレン達が現れ
エレンの両手が血だらけで目を丸くした

「エレン!大丈夫?!何で?!」

エレンの手を握り傷を見る

「いって…っ…大丈夫だ…」

「何されたの?…」

エレンを見た後リヴァイに目を向けた

「勘違いするな。そいつが巨人になれなくて手に噛み付いた跡だ」

「…巨人になれなかったって?…」

「さぁな…こいつが知らねぇんだ、俺達が知るわけねぇだろ」


平地にある椅子に座りエレンの手に包帯を巻く
ペトラが机に紅茶の入ったティーカップを置いていく


「大丈夫?エレン?」

「あぁ…悪りぃな…」

顔を伏せて暗いエレンにリヴァイが近づく

「自分で噛んだ傷もふさがらないのか?」

「はい…」

エレンは手を握りしめた

「お前が巨人になれないとなると、ウォールマリアをふさぐって言う大義もくそも無くなる…命令だどうにかしろ」

「は、はい…」

リヴァイは少し離れた所で紅茶をすすった

「エレン…無理しなくて大丈夫だよ?」

エレンの手を優しく握った

「あぁ…」

「そう気を落とすなエレン」
今まで誰も口を開かなかったが
エルドが口を開いた

「しかし…」

「まぁ、思ったよりお前は人間だったってことだ」
続いてオルオが口を開いた

「っ…」
エレンの顔が上がり
エルドがそれにつづいた

「焦って命を落とすよりずっとよかった…これも無駄ではないさ」

「エルドさんの言うとうりだよ!」

頑張ってエレンを元気付けようと言葉を探す

「あぁ慎重がすぎるって事はないだろ」
グンタも口を開いた

だがみんな上辺だけの言葉を並べているような気がした

「せっかくペトラさんが美味しい紅茶を入れてくれたのに冷めちゃいますよー!」

そう言って紅茶をすすった

エレンもスプーンを持ち紅茶をまぜようとしたら
手からスプーンが落ちてしまった

「まったく」

名無しさんがスプーンを拾おうと手を伸ばした

「いいよ…自分で取るから」

名無しさんは手を引っ込めた

「無理しないようにっ!?」

話してる途中でエレンから小さい雷のような音がしその後、煙と爆風で吹っ飛ばされた

「いっ…たぁ…っ!」

目の前にはエレンの右手が大きくなっているのが目に入った
いわゆる巨人化…
そしてその周りにはペトラ達リヴァイ班がエレンを囲んでいた
ブレードを出し今にも斬りかかりそうだった

「やめて…エレンから離れろ!」

一瞬でエレンの前に立ち両手を広げた

「おぃ。てめぇら武器をしまえ」

リヴァイがその名無しさんの前に立った

「リヴァイ兵長!名無しさん!エレンから離れてください!!」
「危険です!」
「リヴァイ兵長!」

「離れるべきはお前達の方だ」

「何故ですか!」

「俺の感だ」

みんながエレンの方へ少しづつ攻めてくる


「エレンから離れろ…じゃなきゃここで私がお前らを殺る…」
小さく呟いた後
名無しさんの目の色が真っ赤に変わりブレードを引き抜いていた

それに気づいたエレンが焦りながら口を開いた

「ちょっと黙っててくださいよぉぉ!!」

一瞬で空気が変わり
静かになった
それに合わせ名無しさんの目も元に戻りエレンに向き直した


「エレーーン!!」
そして
凄い勢いでハンジがエレンに向かい走ってきた

「ハンジさん…?」

エレンの巨人化した手に触れたそうにテンションが上がっているハンジ

「エレン!その腕触っていい?!いいよね?触るだけだからぁぁ!!」

「いゃハンジさん!ちょっとまっ」

許可も無くエレンの巨人化した腕に触る

「あっ…あっつーいっ!!」

嬉しそうに飛び跳ねている


そのすきにエレンは腕を引き抜く
すると巨人化した腕は蒸気を出しながら骨になっていく

「えー!?ちょっとエレン!早いって!まだ調べたい事が…」

ハンジはまだ騒いでいた

エレンは疲労したのか四つん這いになりながら下を向いていた

「エレン…大丈夫?」
「大丈夫では…ねぇ…かな…」

顔色が悪いエレンに肩を貸しながら建物まで歩いた

椅子に座らせエレンの手を見た

「傷…治ってるね…。よかった…無事で」

「…ありがとな…」

「何が?」

「お前…あの時俺の為に自分を捨てようとしただろ?…俺の為に…ありがと」

下を向いたまま名無しさんに礼を言う

「ふっふふふ…当たり前でしょ!大事な家族で仲間だよ?」

「家族で…仲間か…だよな…」

「ん?…」

「お前の思い人は…トーマスだもんな」

「え…何…急に」

「俺が昔からお前の事好きだった何て気づかなかっただろ?…俺好きだったんだぜ…名無しさんが…」

「…知ってたよ。でも私はエレンの事好きじゃない。」

「速答かよ…。」
落ち込むエレン

「それに、トーマスはもういない…。だから私はもう誰も好きにはならない…失った時凄くつらいから」

「そっか。」

重たい空気になり
室にリヴァイが入ってきて、何も言わずエレンを連れて地下の牢屋にいってしまった

「…エレン…ごめんね」

そんな言葉を残し自分の室に向かった
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