進撃の巨人

□自分の翼8
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馬を走らせ少したつと
建物が小さく見えてきた

「あれですか?」

ペトラが頷いた


しばらく走らせるとボロボロのお城のような外装の建物の敷地に入り
馬をおりた


「ボロボロ…」

建物はボロボロで
周りは雑草だらけ

中を覗いて見ると蜘蛛の巣だらけで

机や棚の上はホコリだらけ…


「これリヴァイ見たら怒るなぁ…」

「そうだな…ならすぐ掃除をするべきじゃねぇか?」

隣ですでにリヴァイはお掃除スタイルに着替えていた

「あはは…」

「エレンは地下の掃除をしろ。名無しさんはここの掃除だ」


「わかりました!」

「はーい」


なんか、懐かしい…
地下街の時こうやってリヴァイ達と掃除したなぁ


布切れで棚や机を拭いていき
ほうきで床をはいた後モップで洗っていく

「よし…できた!」

汗を拭い

リヴァイに報告しに行くとエレンがリヴァイに怒られている


「きたねぇからやり直せ」

「え?でもほうきで床をはきましたし…」

「俺の言うことが聞けねぇのか?エレンよ」

「エレン!リヴァイ兵長は潔癖性なんだよ?だからチリ一つあったらダメなの」

リヴァイの怒りが伝わったので間に入りエレンに説明した

「あ、あぁ…わかった。もう一度やり直してきます。」

「私も行くよ!」

「おぃ?お前は掃除終わったのか?」
リヴァイに肩を掴まれエレンを追う足を止めた

「うん!終わった!あ、終わりました!」

エレンの後に続き地下へおりていった

リヴァイはため息をつき名無しさんが掃除をした部屋を見に行った












「ねぇ?エレンって本当に巨人になれるの?」

「あぁ…そうみたいだ…」

「なんかさ。私とエレンって似てるよね?」

ハタキで壁をパタパタしホコリを落とす

「はぁ?どこがだよ?」

エレンは手を休め名無しさんを見る

「うーん。変な力を持ってるとこ!」

そう言ってハタキを下ろした

「まぁ…名無しさんは一族がって話だろ?…俺は違う。お前とは違うんだよ」

「そうかな?確かに私の場合は一族が関わってるけど…2人ともみんなに避けられるほど強いって言うのは一緒だよ?」

エレンはほうきを握りしめ、うつむいた

「私も上官達に嫌われてたから…ミカサも強かったけど。訓練兵の最後のあの日超大型巨人が出た日…トーマスが目の前で殺されて、自分が自分じゃなくなったあの時…みんなが怖がっていたのが目に入ったんだ…アルミンなんか引きつった顔してるし…エレンもすごい顏してたよ?その時改めてわかったの、自分が殺人鬼ってまぁ巨人相手だから殺人ってなるのかはわからないけど…ふふ」

名無しさんの顔は悲しそうに笑った
そこにブーツ音をたてながらリヴァイがきた

「しゃべってねぇて早く終わらせろ」

「はーい」

「…はい」

リヴァイも手伝ってくれて
地下の掃除を終わらせた

上に戻ると紅茶の香りがし
駆け上がった

「うぁ?!紅茶だ!」

ペトラがティーカップに紅茶を注いでいた

「今入れたばっかりよ?さぁ休憩しましょ」

リヴァイが椅子に座り紅茶をすする

名無しさんは香りを楽しんだ後一口飲む

「懐かしい…」

「そう言えば…名無しさんはリヴァイ兵長と昔住んでたのよね?」

ペトラが名無しさんに聞くと
リヴァイが名無しさんを見た

「なんでそんな事聞くんですか?」

「いゃ…ちょっと気になって…」

名無しさんはピンときて

「もしかして…リヴァイ兵長のことすっフグッ?!」

ペトラに口を塞がれ名無しさん見て"いわないでぇぇ"っと言っている

「何だ騒がしい」

「いゃ何でもありませんっ!」

真っ赤な顔でリヴァイを見るペトラ
そのペトラを見るオルオ



うわぁ…三角関係的なやつだぁ…

てか、本当にリヴァイモテるなぁ
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