進撃の巨人

□自分の翼6
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夜部屋ではライナーの服を塗っていた


「よし…できた…」

縫い終わった服をたたみ
男子寮へ向かった







長い廊下を歩いていると調査兵団の話をしている人達を見つけなんとなく聴いていると
リヴァイが話に出てきた

その人達を見ると調査兵団のマークがついていた


「リヴァイ兵長かっこいいよね!」

「強いし!クールだよね!」

「早く帰って来ないかなぁ」

「帰ってきたらまたきつい訓練が待ってるけどね…」

なんて話している

よかったリヴァイ生きてる
ここにいるんだ

壁外調査から帰ってきたら会えるかもしれない
みんなに会えるんだ!


嬉しくてスキップしながら
改めて男子寮へ向かった


男子寮に着くと扉を開け中を覗いた

「あ」
「…っ!」

最初に目があったのは
真っ裸のトーマスとジャンだった

「いゃっこれは!」
トーマスが必死に隠しながら説明をしようとモゴモゴ言っている

ジャンは隠すのに必死で目をすぐそらされた


「…何してんの?…裸とか…え?ホモ?ホモだったの?!ごめんっ!大事なシーンを見てしまった!」

そこにいたトーマスとジャン以外の男子がみんな笑った

「くくくっ名無しさん、そいつらはな名無しさんの事で「だぁぁぁぁぁ!名無しさん!何でここにいんだよ?」」

ジャンが大きな声で真っ赤にしながら叫んだ

「うるさいな…ジャンは関係ないでじゃん…ん…ジャンに関係ないじゃん…じゃんジャン…ぷははっ」

何が面白いかもわからず苦笑いをするジャン

「あ、ライナー!服縫ったよ!」

部屋の2階部分にライナーがベルトルトとエレンとアルミンで固まっていた

「あぁ!悪いなっ!」

ライナーが立ち上がりこちらに向かってくる

「私がそっち行くよ!」

っとライナー達の方へ歩き出した

トーマスの前を通過する時トーマスに腕を掴まれ振り返った

「何?」

「ライナーと…付き合ってるの?」

「は?なわけないでしょっ!服を持ってきただけだし!」

トーマスの腕をはらい2階へ上がった

「だよね…ははは。よかった」


2階に着くとライナーに服を渡し
受け取った服をライナーが広げた

「すごいな!あ、ここも縫ってくれたのか?ありがとな!」

ライナーは服をたたみ直し布団の上に置いた

「ライナーその服何気に傷だらけで縫うの大変だったんだよ?」

なんて会話をしていると上官達が回ってきて部屋に入ってきた

「そろそろ消灯時間だ!早く寝ろ!」

エレン達が名無しさんに布団を被せ上官達に見えないように隠す

「「「はい!お疲れ様です!」」」

っと敬礼をする。


上官達は部屋から出て行き
ため息をついたエレンが布団を取ると
寝息を立て寝ている奴が一名

「おぃ…名無しさん?」

エレンが肩を揺らすが起きる気配はない


「嘘だろ…寝てやがる…」

「まぁ疲れてたんだろ。」

ライナーが名無しさんを抱え女子寮に行こうとしたが上官が回っている事を思い出し足を止めた。

「…エレン…これ…どうするか…?」

エレンに振り返りエレンも"どうすっか…"っと考える

「ここで寝かしちゃえば?」

っとベルトルトが一言
みんな"うーん…"っと深く考えた


「一応こいつ女だぞ…」

エレンの一言でライナーの名無しさんを抱え手が震えた


「どっどうする…」

「しかたねぇな…俺が一緒に寝るよ。まぁ幼馴染って言うか小さい時から一緒に住んでるし何回か寝た事もあるし」

エレンが言うと何と無くみんな賛成した。エレンの事だし何かやらかす事は無いだろうと

エレンの布団に寝かせると毛布を顔いっぱいに引っ張り丸まって寝ている

「じゃ寝るか」

ライナーが電気を消しみんな寝床に入った

エレンは1人名無しさんの顔を久しぶりにまじまじと見て"変わったなぁ"っと小さく呟いた

朝までは長くエレンは名無しさんを見ていたら寝れなくなり
気づけば朝になっていた

「んっ…朝か……?あ…」

名無しさんは起きるとエレンと目が合い
エレンは顔を真っ赤にし目をそらした
「おはよ…エレン」

布団から出るとみんなを起こさないように男子寮から出た

「なんだよあいつ…少しぐらい恥ずかしがれよ…」


静かに女子寮に入るとミーナが名無しさんに飛びついた

「どこ行ってたのよ!?心配したんだからね!」

少し涙を目にため怒っている

「あぁ…ちょっと色々あって…」

「色々って何よ?まったく!」

ミーナは何だかお母さんみたいで
いつも私の心配をしてくれる

たまにイラってくるけど
結構好きだよ





でも


何で…かな…

どうして

また奪われなきゃいけないの?




もぅうんざりだよ













そして兵団を決めるみんなで楽しくすごく最後の日がきた



最後の日は訓練っと言うより雑用ぽい感じで
壁の上で掃除やら道具の整理をしていた

「名無しさん!あっちの箱をこっちに持って来ーい」

エレンに言われ箱を抱え歩いていると、コソコソ歩いてるサシャを見つけ後ろから

「わぁっ!なーにしてんの?」

「ぎゃっ!名無しさんですか…よかった…」

サシャは服に隠していた肉を見せ

「持ってきたんです!後でみなさんで食べましょう!」

「いいね!って…それ見つかったら怒られるんじゃ…」

エレンが呆れてこっちに歩いてきた

「おぃ…箱をって!それ肉じゃねーか!?」

エレンが声を大にして言うと
周りのみんなが集まってきた

「すげぇ!」
「肉なんてもう何年も食ってねぇよ!」

「後でみなさんで食べましょう!」

なんて
会話をして
コニー達がどの団に入るか話をして
なんだかんだみんなが調査兵団に入るという事になり
アニだけは駐屯兵に志願するらしい

ジャンはよく分からずまだ迷ってるみたいだ
あんなに憲兵団に憧れてたくせに
悩むなんてジャンらしい…





そしてまたあいつが現れた
何で…今日なんだろ…

何で奪って行くの…
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