ONEPIECE
□奴隷の道
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オークションの時間が迫って来た頃
牢屋に新たに商品が連れてこられた
「…人魚…」
名無しさんが呟くと人魚は名無しさんを見た
「…いやだ…私オークションに出たくない…っ…」
「…ここにいる皆が思ってるよ…私が今側にいてあげる…よしよし…」
自分と歳が変わらない人魚の頭を優しく撫でると、人魚は名無しさんに身を任せ意識を飛ばしてしまった
「お前さん…どっから来た?」
牢の端っこに座ってるジジィが話しかけてきた
「…特にねぇ…アンタは誰だ」
「…シルバーズ・レイリー…レイリーって呼んでくれ」
「…私は名無しさん…オークションはいつ始まんだ?」
「そろそろってとこだろ。名無しさんって名前は…父親が付けたのか?」
「さぁな…親父の事なんか知らねぇ。そんな事よりここから抜け出す方法とか無いのか?」
「そうか…あぁ、そんなもんがあんならみんな逃げてるさ。そぉいやぁお前さんその首輪の説明受けてないよな?」
「あ?首輪…あぁこれか、邪魔くせェって思ってたが…何かあんの?」
「これを無理やり外すと首が吹っ飛ぶ仕掛けになってる。無理に外さない事だな…。あと買われたらその飼い主の側を離れても爆発する」
「…ふざけてやがるな…逃げれないって事かよ…」
地面を思いっきり殴ると
人魚が目を覚ました
「ん…」
「あ、ごめん…起こしちゃったな」
「大丈夫…ちょっと前から起きてたから…ごめんなさい寝ちゃってた…私ケイミー」
「私は名無しさん。でそこのオッサンがレイリー」
オークションが始まるまで3人で話していた
そこでケイミーの話の中で出てきた麦わら海賊団に耳を疑った
「まじかよ?ケイミー!ルッルフィの事知ってんのか?!」
「うん!捕まる直前まで一緒に居たの…」
「ルフィは…ルフィは元気か?」
「元気そうだったよ?ルフィの事知ってるの?」
「ルフィは…私の弟だ…」
レイリーとケイミーは目を見開いた
「まぁ実の兄弟じゃないんだけとね…元気ならよかった…」
「きっと!きっとルフィは助けに来るよ!」
「…いゃ…ルフィは私がここに居ることはおろか、生きてる事さえ知らねぇから…だからこない。ケイミーの事なら助けに来ると思うよ?ケイミー…もしまたルフィに会ったら私の事伝えて」
「うんっ…絶対伝える…っ」
「じゃお前さん…エースの…ポートガス・D・エースの兄弟か?」
黙ったままだったレイリーが真っ青の顔でしゃべり出した
「…あぁ…そうだエースは私の実の双子の兄弟だ。それがどうした?」
「いゃ…何でもない。」
さっきまで笑顔だったレイリーが下を向いている
「おぃ、レイリー大丈夫か?」
「大丈夫だ…」
走行してるうちにオークションが始まった
男達に引っ張られ重たい足を引きずりながら会場裏に連れてかれた