ONEPIECE

□何処だ…何処に行ったんだ…
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エース目線







名無しさんが消えたあの日

エース達は名無しさんを探していた



「エース!本当に朝起きたら居なかったのか?!」

サボは額に汗を流した

エースは頷きルフィはオドオドしている

「アイツが黙って居なくなったのは初めてだ。きっと何かあったんだ!ダダン達にはまだ気づかれてねぇ!気づかれる前に見つけねぇと…オヤジの野郎に手紙出しやがる…」

「エースエース?じっちゃんに知らせた方がいんじゃないか?探す奴増えた方が楽じゃねぇか!」

「ルフィ…テメェは本当に馬鹿だな!名無しさんが居なくなったのバレたらもう一緒にここに入れなくなるんだぞ?ただでさえ女ってだけでオヤジの奴危ねぇとか言って木登り禁止とか熊退治禁止とか言ってくんだぞ?それが居なくなったなんてなったら…俺達もただじゃすまねぇよ…」

ルフィは唾を飲み込んだ

「多分その辺でまたトラとか捕まえるトラップ作ってんじゃないか?」

サボに言われ"だな"っと森を探し始めた


歩いても歩いても

草木をかき分けても

名無しさんの影すら見えない



「アイツまじで何処に行ったんだ…」


宝を隠してある場所に向かうと周りには争ったような跡が残っていた

まるで刀で戦ったような跡が


「エースこれ…」

「あぁ…ここで何か合った事は間違いねぇな。」

ルフィが草むらを歩いていると白い布切れが落ちているのに気付きソレを拾ってみた

「エース!サボ!これ!」

ルフィの手には白小さな薄汚れた布


「これ…名無しさんの服…」

一目見て気づいた3人は確信した

名無しさんは夜中ここで何者かと争ったんだと


「どうする?!」

「…もし相手が盗賊や海賊なら…めんどうだな…」

「ダダンに言うか?」

「…気はのらねぇが…ここからは俺達3人でどうにかできる問題じゃねぇ…。だからダダンに言ってオヤジに頼む…」












「はぁぁぁぁぁ?!名無しさんが消えたぁぁ?!」

ダダンは地響きがするぐらいの大きな声を出し立ち上がった

マグラとドグラもえぇぇぇぇ?!っと目を見開いた


一通りダダン達に説明をした


「確かに朝から見なかった二ー…」

「行きそうな場所は探したのか?」


3人が頷くとダダンは棚の中にある紙と封筒を出しペンを走らせた


「とりあえずもう一回探すよ!」

ダダンがみんなを集めエース達と森へ向かった



何時間探しても名無しさんの姿は見つからない



やっぱり…


名無しさんは…

「エース…」

ダダンは背中を向けてるエースに声をかけた

「なんだよ…」

「この島には名無しさんはいない。」

現実を突きつけられ
頭が真っ白になったエース

「多分名無しさんは生きてる。ここに争った跡があるが、血とかないからねぇ…」

「ダダン…」

ダダンはエースを抱きしめた

いつも泣かないエースが声を出し泣き

釣られてルフィまで泣き出した

サボは涙より悔しさでその場に崩れた

ダダンは3人を抱きしめた
力いっぱい抱きしめ
最後に頭をグシャグシャっと撫で
泣き止んだエースとルフィ
そしてサボを連れてみんなで帰った

それから数日
明け方に勢いよくドアを開け誰かが入ってきた

「エース!ルフィ!」

まだ寝ていた2人とダダン達は飛び起きた
その人物を見ると、寝起きの顔でダダンは正座をし頭を下げた

「ガープさん!おはようございます!」

「ジジイ…」
「じっちゃん…?」

「名無しさんの事を詳しく教えろ!」

2人の前に座ると2人も座った

起きたばっかりで頭が回らない2人は、ゆっくりガープに説明をするとガープは"間違いないかも知れないなぁ"っと意味深い言葉を残した


「何だよそれ!?」
「じっちゃん何か知ってるのか?!」

一回深い深呼吸をしたガープが重く口を開いた


「手紙を貰ってすぐこの辺のことを調べたんだが、名無しさんが居なくなったあの日島には無名の海賊船が居たらしい。そして女の子を船に乗せるのを見た奴が居てな。」

「じゃ!そいつが名無しさんを!」

「多分そうだな。だが下手に海軍は動かせない…俺が探してみる。だからエース、ルフィお前らは大人しくここで待ってろ」


エースとルフィは返事はせず下を向いた
悔しそうに手を握りしめ
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