刀剣乱舞
□三日月と喧嘩します
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審神者会議で残ってた人達も帰ってしまい静かになった本丸には、長谷部から呼び出された刀達が皆集まった
「今回の審神者会議で…咲子様の話が上がり主から咲子様の事で話すようにっと主命を受けたので皆に集まってもらった」
長谷部が話し終わるとザワザワと皆が動き出した
中には名無しさんと一緒で「誰?」っと言ってる者も居る
「長谷部さん…みんな。私に隠し事はしないでくれる?言ってくれなきゃ私だけ仲間外れみたいじゃん…」
「…咲子様ってのは主の実の母親で…三日月を守ろうとして死んだ人だよ」
清光が悲しそうな顔で話し始めた
名前が出た三日月はいつもの無邪気な顔から一変悔しそうな顔をしている
「…あの日は確か主が産まれて三週間ぐらいで本丸に主置いて三日月が帰るための機械を置いて任務に行っちゃっててそれを持って追いかけて行って…まぁ…その後のことは三日月が話した方がいいんじゃない?」
三日月は「あぁ…そうだなぁ」っと言って黙ってた口を開いた
「過去に来た咲子様は俺に機械を渡すと帰らずそのまま皆と最後まで残ってな…最後の敵を倒そうと探していたら俺の後ろから切りかかろうとしててな振り返り切ろうとしたら…咲子様が盾になっていてな気づいた時には一面血が飛び散っていて咲子様は息をしていなかった。ただ最後切られた瞬間に「ごめん」っとだけ残して死んでしまった」
三日月は名無しさんの前に座ると頭を下げた
頭を下げてる三日月を複雑な気持で見ていると髭切が割って入ってきた
「それは仕方ない事じゃないのかい?それで咲子様が来ていなければ三日月が折れていたってことだろう?」
「いや…俺が切られて折れてれば良かったんだ」
三日月の言葉に頭にきた名無しさんは三日月の首根っこを掴み吐き捨てた
「ふざけんな!命を何だと思ってんの?咲子さんは三日月さんを守らなきゃって思って切られて亡くなったのに…今更自分が切られてれば良かったとか虫が良すぎるんだよ!三日月さん何か嫌いだ!!死にたきゃ死ねばいい!ただ…ただ咲子さんの気持ちも考えなよ!」
そういい部屋を出ていった
部屋を出て自分の部屋に行き昔を思い出す
確かにお母さんはあの人じゃないって気付いてたけど…(似てないし。)
でも私にとっては産みの親より育ての親…あの人こそ私のお母さん。
咲子さんの記憶は全く無いけど…あのおじいちゃんが言うように私のさっきの刀さばき…初めてちゃんと刀握ったのにあの複雑な動きをできちゃってる自分…それはきっと咲子さん譲りで誇りに思える事なんだろうなぁ…
どんな人だったんだろうなぁ…
身代わりになって亡くなるぐらいなんだからきっと凄く優しい人だよね。
それに比べて私は…三日月さんに酷いこと言っちゃった…死にたきゃ死ねばいい…なんて…死んだら居なくなっちゃうのに…っ…私最低だ…。
急いでさっきの部屋に戻るが三日月の姿がない
「あ!主!三日月が!」
「え?」
安定が息を切らしている
「三日月が1人で過去に行っちゃった!」
「みんなは?!」
「今追っかけようと出れる何振りかを集めてるとこ」
過去に行ける機械の前に行くと清光、髭切、膝丸、今剣、乱が待っていた
「安定遅いよ!って、主!あー…えっと…勝手に動いてごめん…だけど三日月ひょっとしたら咲子様を助けようとして過去に行っちゃったみたいでね…」
「何となく安定から聞いたよ。全く…今いる6振りと私で三日月が向かった過去に行って三日月を連れ戻そう」
6振りは頷き乱れが機械をいじった
「じゃ行くよ!」
乱れの合図で出陣