【SW】向日葵は青空の太陽を見上げる

□追走
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残った3人は走っていると、先に光太郎のほうに限界がきてその場で止まってしまう。



「ハァ…ハァ…光太郎、お母さんのいる部屋わかる?」

「ハァ…ハァ…わかんない。ハァ…僕お母さんの会社来たことないから」


すると佳主馬が

「大丈夫。佐藤さんが教えてくれたから。
 
 このビルの最上階の一番奥の部屋」


名無美はビルの高さを思い出す。




「マジか…」







すると、後方からの急いで走ってくる足音。

佳主馬は「チッ…」と舌打ちすると、

パソコンが入ったカバンを名無美に渡す。


「壊したら許さないから!」

そう言って後方を向く。



「重くなるじゃん」

そう言って名無美はパソコンの入ったカバンを肩にかけ、光太郎の手を引いて走りだした。









「ハァ…ハァ…」

「ハァ…追いつかれるよ…ハァ…」


長い長い階段に二人の体力はどんどん奪われていく。

かなり上っていくと、途中で階段は行き止まりとなった。

どうやら最上階に着いたようだ。


「着いた…」

行き止まりの横の扉を開けると一方通行の広い通路。


「あとはこの奥を…」

光太郎が後ろの名無美を見た時だった。









「あ……」

エレベーターで上がってきたのか、リーダー各のスーツの男が名無美の背後にいた。
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