【pdl】弱くても強く生きたい
□チーム2人と謎のデジャヴ
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手嶋が最初に何かを感じたのは部活が始まったばかりのことだった。
「よぉ!名無し頑張ってるか」
手嶋、青八木、名無し子の3人がタオルやドリンクを用意しているとき、
田所が名無し子に後ろから話しかけた途端。
「た、田所さん!が、頑張っています」
田所の存在に気づいた途端、すごい速さで田所から距離をとり、
そして腰を軽く落として、なにやら構えている。
警戒しているのだろう。
「そんなに怖がるなよ」
そう言って田所が近づけば、
「こ、怖がっては…」
そう言って1歩下がり、また腰が低くなる。
その光景を見て手嶋は…
(あれ…?この感じどこかで…)
その光景をどこで感じたか手嶋は思い出そうにも思い出せない。
「あれー?どこでだったっけ…?」
そう呟く手嶋に心配そうに近づいてくる青八木。
「純太…?」
「え?あ。あれさー…どこかで見たような気がするんだよー」
手嶋が指差すほうを見る青八木
それは田所と名無し子のやりとり
「!!」
「青八木も何か感じるのか!?」
コクコクと頷く青八木
だけど、その正体はわからず、
2人はモヤモヤとしたものが胸に感じた。