【pdl】弱くても強く生きたい

□鳴子くんが頑張る
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ー1時間目終了後ー


「名無しさん、次の授業なんやったっけ?」

「……………」

プイッ







ー2時間目終了後ー


「名無しさん、次の移動一緒に…」

「…………やだ」







ー3時間目終了後ー


「ごめん。数学の教科書忘れたから見せてや」

「…反対隣に見せてもらえば…」







ー4時間目終了後ー


「お昼一緒に…」

「…今日綾ちゃん達と食べるから」

















「って……少しは口きいてくれるようになったんやで!!」



「あきらかに拒否られてるけどな」

「うっさいわ!!てかなんでスカシもあるん!!」

「ぼ、僕が呼んだんだよ」

「小野田くんが言うならしゃーないわ…」


小野田、鳴子、今泉は屋上で昼食をとっていた。




「名無しさん達今頃何してるかな〜」

「鳴子の悪口でも言ってるんじゃないか?」




「そんなわけな…いと…思う……」





































「鳴子くんのバカ…豆野郎…」

「あんたも豆でしょ」

「もう綾ちゃん!」


女子3人で集まり、弁当を食べる。



「大体どうして鳴子くんとケンカになったの?」

「鳴子くんが…私が一番言われて嫌なこと言ったんだもん…」

「まあ、私は名無し子とご飯食べれてうれしいから。仲直りしなくていいと思うけど」

「綾ちゃん!!」

「冗談だって…」

「もう…!」



「別に私だって…仲直りしたくないわけじゃないけど…

 仲直りの仕方がわからないというか…」

「もしかして…」

「誰かとケンカするの初めて…?」

「…うん…」





「兄弟は?」

「お姉ちゃんが1人…」


「お姉ちゃんとケンカしないの?」

「お姉ちゃん私に優しいからケンカになる要素がないというか…」

「親とも?」

「ケンカに発展することがないというか…」



「うーん…」



「しかも、鳴子くんは仲直りしようと声をかけてくれるんだけど、どうしていいかわかんなくて、

 冷たい態度とっちゃうし…」



((これは大変だぞ……))


綾と幹はそう思ったのだった…。
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