【sw】花の愛

□おでかけのお土産
1ページ/3ページ



着いたのは隣の県の動物園。

連休である為かかなりの人が訪れていた。

あまりの人数に皆は「うわ〜…」と顔を引きつらせる。

チケットを買うのも時間がかかりそうで、

「やめる…?」

「ドライブにしようか…」

と諦めて車の中へと戻る。



「お昼時だからお腹すいた〜」

と佐久間が言うと、

「今日お弁当作ってきたんだ」

と夏希がお弁当を出した。


「うわ〜美味しそう」

「先輩料理も上手なんですね」


弁当を覗き込む侘助は、「この卵焼きは作ったのお前じゃないな」と指摘すると、

夏希はうっ…と言葉を詰まらせ、

「お母さんにも少し手伝ってもらった…」

と落ち込んだ。



車内でお弁当を食べながら次の目的地を決める。

「このからあげおいしいです」

「それはちゃんと私が作ったよ」



「名無美ちゃんは料理したりするの?」

と佐久間が話しかける。

「手伝いくらいなら」

「へ〜」

「##NMAE1##は勉強とか長刀ばかりだからね」

「うるさいな」


夏希は思い出したように、「そういえば高校でも長刀やってるの?」と話を振った。


「してるよ」

「連休は部活とかなかったの?」

「毎日じゃないけどあるよ。今日は休みなだけ」

「そっか〜」


弁当を食べ終え、「さて、移動するか」と侘助は車を走らせた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ