【pdl】弱くても強く生きたい

□チーム2人と謎のデジャヴ
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そして、しばらくして今度は選手が使ったボトルを3人で洗う。


手嶋が洗い、名無し子が拭き、青八木がドリンクを入れいつでも渡せるようにする。



手嶋が洗ったボトルを名無し子に渡そうとしたときだった。


ツルッ


「あ……」


手嶋は手を滑らし、ボトルが落ちて転がっていく。



「私取りに行ってきます」

そう言って小走りでとりに行った名無し子は

すぐにボトルを拾い。


「どうぞ」


そう言って手嶋に差し出す。


「ああ、サンキュー……」


そこで再びくる何か。



(また…この感じどこかで…

 もう1度すれば思い出すかも…)



手嶋は青八木を見ると、

それは青八木も同じみたいだ。


そして…




「あ……!」


今度はわざと手を滑らせボトルを落とす手嶋。

それを慌ててとりに行く名無し子


そして小走りで戻ってきて手嶋に渡す。

「どうぞ」


そしてしばらくして…




「あっ…ごめん」

またわざと落とす。


「大丈夫です」

そう言ってまた取りいく。



それを繰り返すこと10回目。


「手嶋さん落としすぎじゃないですか…?」


さすがに不審がっている名無し子



(やりすぎたか…

 でも、もう1歩でわかるような気がする…)



「ごめんごめん!!今日は暑いせいでどうかしてるんだろうな」

「大丈夫ですか…?」




「純太…ドリンク飲む?…名無しも…」

「いいんですか…?」

「暑いし、俺らもいいんじゃないか?

 水分をこまめにとらないと死ぬぞ」

「はい…」





「えっと…コップがないな…」

「あ!弁当箱の蓋に入れてください」


そう言ってどこかに行くと、弁当箱の蓋を取ってきた。




「弁当箱の蓋なら少し深いし、汚れてないし」

「そうか」




青八木は名無し子の弁当箱の蓋にドリンクを入れる。


「いただきます…」

蓋のふちに口をつけ、名無し子はゴクゴクと勢いよく飲む。




「「!!」」


ある光景が手嶋と青八木の脳内に浮かぶ。


それは…














犬が皿に入った水を飲む光景だった。
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