うちの留学生
□第3章
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◆華子side◆
「あー…何で私は貴重な休日に部活の買い出しをしているんだろう……」
「つべこべ言うなアル。ワタシだって静かにのんびりと過ごしたかったアル。付き合わされているのはワタシネ」
「もっと寝ていたかったー。起きる時間、学校あるときとあまり変わらなかったー」
「それなら、化粧する時間を削って寝ていれば良かったアルネ」
「削っても5分くらいしか変わらないよ」
「……顔面偏差値高いからって調子に乗るなアル」
今日は部活の買い出し。
スポドリの粉とかサーバーやコップ洗うためのスポンジ、あと洗濯物用の洗剤……、バスケ部のマネージャーになってしまったために休日の買い出しは下っ端マネの仕事らしい。
「というより!何で1年のマネージャーは私しかいないの?」
「上級生マネージャーの威圧的な雰囲気に堪えかねたとかで1年は全員やめたアル。それ以前に、うちのバスケ部のマネージャーは結構仕事あるから大変ネ」
「……言われてみれば確かに先輩たちは怖いかも?仕事は雑用は多いし」
「ハナコくらい図太ければやっていけるアル。自信持つネ」
「それ、励ましてるの?」
「勿論アル」
相変わらずな調子で劉と話しながらバスに乗り込む。