桜欄高校ホスト部

□決意
1ページ/2ページ

「環様、夏はどこに連れて行ってくれるの?」

環「君が行きたいと思うところに」

「環様はどんな音楽がお好きなの?」

環「君が好きだと思うものを」

「今日は環様の為にケーキを焼いてきたの食べてくれる?」

環「君が食べさせてくれるなら」

「もう、環様ったら////」

『.....』

なんだか無意味にバラときらきらを飛ばしている人を横目に紅茶をすする

ハ「あ、大丈夫?えっと...仲本君?」

『吏衣亜でいいよ』

ハ「分かった。じゃあ自分のこともハルヒって呼んでね?」

『OK』

ハ「で…大丈夫?」

『……あれってかっこいいの?』

ハ「あぁ、自分にも意味は全く理解できない(したくない)んだけど…」

『けど?』

ハ「もう慣れた」

『…そう。あ、そういえばさ』

ハ「ん?」

『ハルヒなんでホスト部やってんの?』

ハ「…ちょっと借金を…」

『いや、そうじゃなくてさ』

ハ「え?」

『何で女の子なのに「「はいそこまでー」」むうっ!?』

後ろから口をふさがれて言葉が続けられなくなる

そのまま部屋の隅っこに連れて行かれてやっと離された

『っなにすんだ!』

光「ハーイ静かにネー」

馨「ハルヒの秘密ばらされると困るからネー」

『秘密?』

埴「女の子ってことだよぉ〜」

『わ、ハニー先輩』

光と馨の間から顔を出したハニー先輩が言う

埴「ばれたらホスト部にいられなくなるからばれたらめっなんだよ!ねっ崇?」

モ「…….」

モリ先輩が静かにうなずく

ハ「吏衣亜何で分かったの?」

『え、なんとなく。結構かわいいし、最初に会ったときから気づいてたよ?』

ハ「へー」

『えっと、秘密ってことは言ったらだめなんだよね』

光・馨「「絶対だめ!!」」

『わかった。言わない』

埴「絶対〜?」

『ハルヒも困るんでしょ?』

ハ「え、まあ、うん(別にいいけど…)」

『じゃあ、言わない。俺ハルヒのこと気に入ったし』

「うん、ありがと」

話がひと段落したところに殿がやってくる

環「何みんなで集まってんだ?」

光・馨「「吏衣亜がハルヒ女って事に気づいたんだヨ!」」

環「なにっ!」

『あ、秘密は守るんで安心してください』

埴「ていうか、吏衣亜ちゃんもう部員だったよね〜?」

馨「あ、そっか。」

光「じゃあ遅かれ早かれどの道ばれてたネ」

『ふーん』

鏡「ところで吏衣亜。接客はしたか?」

『いえ』

鏡「そうか。じゃあ、行って来い」

『は?』

埴「何事も経験だよ!吏衣亜ちゃん!」

光「さっきからこっちをちらちら見てる客もいるし?」

馨「とりあえず誘ってきなヨ!」

『え!?ちょっ』

ハニー先輩たちに押し出されて思わずハルヒを見ると

ハ「…….」

諦めろという感じで顔を横に振られた

(ご愁傷様…)

心の中でそんなことをハルヒが思っていたことは誰も知らない

ま、いいかと諦めて、とりあえず目の前にいた女の子に声をかける
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ