短編

□雲雀恭弥、犬を預かる
1ページ/4ページ



「わんっ!」


僕の目の前で元気良く吠え、嬉しそうに尻尾を振る犬。


人懐っこそうなゴールデンレトリバー。


何故か僕はしばらくこの犬の世話をするはめになった。


本当ならこんな面倒な事やらないけど、赤ん坊からの直々の頼みだから仕方がない。


彼に貸しを作っておいて損はないしね。


「ほら、餌だよ。お食べ」


餌と水を用意して、犬の前に差し出す。


犬は勢いよく餌を頬張った。


そして、ある程度食べると、今度は水を飲み始める…のだが…


ビチャビチャッー…


何というか、飲み方が豪快…というより汚い。


少ししか飲んでいないのに周りがびちゃびちゃになっている。


飲む量より零す量がはるかに多い。


その様子を見ていると、部下がいないとへなちょこなどこぞの馬を思い出すが、多分気のせいだ。



.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ