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□待ち続けたクリスマスの終わり
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■闇様END.
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僕以外、誰も居なくなったその場所に響く足音。


「……待たせたな、相棒」


掛けられ声に、恐る恐る振り返ると……。
そこには、息を切らし、髪を乱した君が居たい。

少しだけ成長して、少年から大人へと変わりつつある肉体。
気持ち低くなった懐かしい声。


「もう一人の……僕?」


驚き動けない僕の身体を、迷うことなく強く抱き締められた。


「遅くなってすまない。戻って来るのに少し手間取っちまった」

「本当に……君なの?」

「ああ、俺だ。遊戯、俺の相棒。会いたかった」


すがり付くように腕を回せば、君の声も涙に震えていた。


「ずっと俺の幸せを願って居てくれて、想い続けて居てくれて、ありがとう。俺一人の想いだけでは、帰って来れなかったと思う」

「そんな事……僕の方こそ、戻って来てくれてありがとう。君にもう一度会え、凄く嬉しいよ」


僕に、君に、降り積もった雪が、二人の熱に溶けて行く。
止まっていた二人の時間が動き出すように。


「「もう離さない。離れない。ずっと一緒に……」」


冷たいのに熱い口付け。
少し照れ臭くて、凄く嬉しい。

ねぇ、海馬くん。
サンタクロースは居たよ。
全然非科学的じゃなかったよ。

だから海馬くんも、信じて何かおねだりしてみれば?
タイムリミットはもう無いかもしれんしけど……少しくらい、多目にみてくれるかもよ?

だって僕のクリスマスプレゼントは、クリスマスに遅刻して届いたのだから。


ーー全ての夢みる子供と大人達へ、メリークリスマス&ハッピークリスマス。
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