DREAM〜弱ペダ短編〜

□Kiss me
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静岡に居る大学生の彼と、お互い都合が合わず、会えなくなってから3ヶ月もの月日が経った。
…連絡が取れない、というのが本当の理由なのだが。

というのも何度電話を掛けても、メールしても連絡がつかなくなってしまったのだ。

まさか浮気…それとも愛想を尽かされた…?

そう思い始めた私は、新開くんに相談する事にした。



プルル…
ピッ

隼[名無しから電話なんて珍しいな?どうした?]

『ずっと靖友に電話が繋がらないんだけど、新開くん、何か知らない?』

隼[いや、知らないけど…。]

『そう…。ありがとう!』

隼[おう。頑張れよ!]
ピッ



こうなったら…靖友の家に行こう。
やっぱり靖友の口から真実を聞きたいもん。
…例えどんな言葉だったとしても。

そうと決めたら早速…。



プルル…
ピッ

『…あ、東堂くん?確か靖友の引っ越し先、知ってたよね?今から案内して欲しいの。●●で待ってるから今すぐ来て欲しいの。』

尽[名無し!急だな。何かあったのか?]

『…ちょっとね。』





東堂くんの協力のおかげで、無事到着出来た。





ピンポーン

扉が開くまでの時間が永遠に感じる。

靖友…。

…ガチャ

靖「ハァイ…って名無しチャン!?」

『!…や…すとも……!』

久々に彼を見て色々な思いが溢れてきて、涙が零れてきた。

靖「!?…取り敢えず家上がンナヨ。」





靖「…少し落ち着いたァ?」

私はコクン、と頷いた。

靖「どした?何かあったノ?」

『…何で電話に出てくれなかったの?私の事嫌いになっちゃった?それとも…。』

靖「ア゛ー実は…携帯のデータ、飛んじゃって…。」

『…え?』



プルル…

あ、新開くんから電話だ。

ピッ

隼[靖友の新しいメアドは訊けた?]

…新開くんは確信犯だったか。

ピッ

『ハァ…良かったぁ…。てっきり嫌われたのかと…。』

靖「だからいきなり泣き始めたノネ。…ずっと不安だったノ?」

『…うん…。』

チュッ
靖「…ゴメンネ///」

真っ赤になりながら、優しくキスをしてくれた靖友。

『…もっと。』

靖「ハ?あ…ゴメンネ。」

『違う。…キス///』

靖「…んな可愛いこと言っちゃって…知らないからネェ!?///」

途端に野獣のような噛みつくキス。

『…ん…ふぁ……///』

靖「相変わらず声エロいネ…///」










不安でどうしようもない時、愛の込もったキスを下さい。貴方からのキスだけが私を安心させるから…。
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