DREAM〜弱ペダ短編〜
□Kiss me
1ページ/2ページ
静岡に居る大学生の彼と、お互い都合が合わず、会えなくなってから3ヶ月もの月日が経った。
…連絡が取れない、というのが本当の理由なのだが。
というのも何度電話を掛けても、メールしても連絡がつかなくなってしまったのだ。
まさか浮気…それとも愛想を尽かされた…?
そう思い始めた私は、新開くんに相談する事にした。
プルル…
ピッ
隼[名無しから電話なんて珍しいな?どうした?]
『ずっと靖友に電話が繋がらないんだけど、新開くん、何か知らない?』
隼[いや、知らないけど…。]
『そう…。ありがとう!』
隼[おう。頑張れよ!]
ピッ
こうなったら…靖友の家に行こう。
やっぱり靖友の口から真実を聞きたいもん。
…例えどんな言葉だったとしても。
そうと決めたら早速…。
プルル…
ピッ
『…あ、東堂くん?確か靖友の引っ越し先、知ってたよね?今から案内して欲しいの。●●で待ってるから今すぐ来て欲しいの。』
尽[名無し!急だな。何かあったのか?]
『…ちょっとね。』
東堂くんの協力のおかげで、無事到着出来た。
ピンポーン
扉が開くまでの時間が永遠に感じる。
靖友…。
…ガチャ
靖「ハァイ…って名無しチャン!?」
『!…や…すとも……!』
久々に彼を見て色々な思いが溢れてきて、涙が零れてきた。
靖「!?…取り敢えず家上がンナヨ。」
靖「…少し落ち着いたァ?」
私はコクン、と頷いた。
靖「どした?何かあったノ?」
『…何で電話に出てくれなかったの?私の事嫌いになっちゃった?それとも…。』
靖「ア゛ー実は…携帯のデータ、飛んじゃって…。」
『…え?』
プルル…
あ、新開くんから電話だ。
ピッ
隼[靖友の新しいメアドは訊けた?]
…新開くんは確信犯だったか。
ピッ
『ハァ…良かったぁ…。てっきり嫌われたのかと…。』
靖「だからいきなり泣き始めたノネ。…ずっと不安だったノ?」
『…うん…。』
チュッ
靖「…ゴメンネ///」
真っ赤になりながら、優しくキスをしてくれた靖友。
『…もっと。』
靖「ハ?あ…ゴメンネ。」
『違う。…キス///』
靖「…んな可愛いこと言っちゃって…知らないからネェ!?///」
途端に野獣のような噛みつくキス。
『…ん…ふぁ……///』
靖「相変わらず声エロいネ…///」
不安でどうしようもない時、愛の込もったキスを下さい。貴方からのキスだけが私を安心させるから…。