DREAM〜暗殺教室短編〜

□Sweet heart
1ページ/2ページ

業「でさぁ…」

あ!あのペアストラップ…業と一緒に付けたいな…。でも…。

業「…名無し、聞いてる?」

『あっごめん!』

業「だから…」





1週間前の遊園地でのデート中に見かけたペアストラップをふと思い出した。

可愛かったなぁ…。今度、機会があったら1つ買おう!

今、私はカップケーキを作っている最中。というのも、「名無しの作ったカップケーキが食べたいな。」というメールが1時間前に届いたからである。

『沢山作って皆にもあげようかな?』

そうなると大量のカップケーキを作らなければ!





『ふぅ…出来たぁ…!』

ラッピングは全部一緒だけど、業のだけカップケーキを2個多くしてある///

喜んでくれると良いな!





『おはよー!』

陽「おはよー。」

メ「それ、カップケーキ?」

カ「良いなー!」

悠「美味そー…。」

殺「…。」

殺センセーは無言で涎を垂らしている。

『良かったら、おやつにどうぞ!』

皆にバッチリ配りました。





さて、あとは渚くんと業だけか。

ガラッ

渚「おはよー。」

『おはよう渚くん!これどうぞ!』

渚「え?あ…ありがとう…。」

あれ?微妙な顔…。
甘いもの嫌いだったっけ?

業「名無し〜、何してんの?」

渚くんの後ろから顔を覗かせたのは業だった。

『日頃の感謝の気持ちを渡してただけだよ?業のも勿論あるし。はい!』

愛「…?業くんの方が多くないですか?袋が、皆さんのよりも膨らんでいますし。」

業「当たり前でしょ〜?俺は彼氏なんだから。」

「「彼氏!?」」

渚「…皆、気付いて無かったんだね。」

業「名無し〜、こっち向いて?」

突然呼ばれて、そのまま振り返った。

『…んっ…!///』

業がカップケーキを口に含んだ状態でキスをしてしてきて、舌でカップケーキを私の口に入れてきたのだ。

わ…皆見てる…///

業「…どう?自分で作ったカップケーキの感想は?」

『…美味しい///』

業「でしょー、お礼は何が良い?」

『お礼なんか要らないよ!一緒に居てくれればそれだけで嬉しいから///』

業「…そうはいかないでしょ。名無しのカップケーキと名無し、美味しかったし。」

『私!?///…じゃあお礼、楽しみにしてる!』

業はクスクス笑った。

業「うん。」

『…無理しなくて良いからね?』

業「するに決まってるでしょ。彼女の為なんだから。」

『!!///』

業「あれ〜?顔真っ赤〜。」

『うるさい!///』










少しだけお礼に期待してみようかな。
そう考えながら、今日も始業のベルがなる。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ