DREAM〜暗殺教室短編〜
□Sweet heart
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業「でさぁ…」
あ!あのペアストラップ…業と一緒に付けたいな…。でも…。
業「…名無し、聞いてる?」
『あっごめん!』
業「だから…」
1週間前の遊園地でのデート中に見かけたペアストラップをふと思い出した。
可愛かったなぁ…。今度、機会があったら1つ買おう!
今、私はカップケーキを作っている最中。というのも、「名無しの作ったカップケーキが食べたいな。」というメールが1時間前に届いたからである。
『沢山作って皆にもあげようかな?』
そうなると大量のカップケーキを作らなければ!
『ふぅ…出来たぁ…!』
ラッピングは全部一緒だけど、業のだけカップケーキを2個多くしてある///
喜んでくれると良いな!
『おはよー!』
陽「おはよー。」
メ「それ、カップケーキ?」
カ「良いなー!」
悠「美味そー…。」
殺「…。」
殺センセーは無言で涎を垂らしている。
『良かったら、おやつにどうぞ!』
皆にバッチリ配りました。
さて、あとは渚くんと業だけか。
ガラッ
渚「おはよー。」
『おはよう渚くん!これどうぞ!』
渚「え?あ…ありがとう…。」
あれ?微妙な顔…。
甘いもの嫌いだったっけ?
業「名無し〜、何してんの?」
渚くんの後ろから顔を覗かせたのは業だった。
『日頃の感謝の気持ちを渡してただけだよ?業のも勿論あるし。はい!』
愛「…?業くんの方が多くないですか?袋が、皆さんのよりも膨らんでいますし。」
業「当たり前でしょ〜?俺は彼氏なんだから。」
「「彼氏!?」」
渚「…皆、気付いて無かったんだね。」
業「名無し〜、こっち向いて?」
突然呼ばれて、そのまま振り返った。
『…んっ…!///』
業がカップケーキを口に含んだ状態でキスをしてしてきて、舌でカップケーキを私の口に入れてきたのだ。
わ…皆見てる…///
業「…どう?自分で作ったカップケーキの感想は?」
『…美味しい///』
業「でしょー、お礼は何が良い?」
『お礼なんか要らないよ!一緒に居てくれればそれだけで嬉しいから///』
業「…そうはいかないでしょ。名無しのカップケーキと名無し、美味しかったし。」
『私!?///…じゃあお礼、楽しみにしてる!』
業はクスクス笑った。
業「うん。」
『…無理しなくて良いからね?』
業「するに決まってるでしょ。彼女の為なんだから。」
『!!///』
業「あれ〜?顔真っ赤〜。」
『うるさい!///』
少しだけお礼に期待してみようかな。
そう考えながら、今日も始業のベルがなる。