DREAM〜リボーンシリーズ(雲雀)〜
□棒倒し
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今日は並盛中学校の体育祭。
校庭は活気に溢れ、暑さに負けない程に元気な声援が聴こえてくる。
そんな中、涼しい応接室に人影が2つ。
『今年も無事開催されましたね、体育祭。』
恭「当たり前だよ。」
『…このまま無事に終わると良いのですが。』
眉を潜めて雲雀は名無しさんを見た。
恭「ちょっと。変な事言わないでくれる?」
『あぁ、すみません。しかしこの間の応接室での件が気になっているので…。』
名無しさんが困り顔でそう言えば雲雀は心当たりがあるらしく、視線をそらした。
恭「…赤ん坊の事かい?」
『えぇ。何となくですが、今回もしでかしてくれる気がするのです。』
そして、くしくも名無しさんの予想が当たってしまう事になる。
「委員長!大変です!B・C組の総大将がA組の総大将である沢田綱吉の差し金で襲われたそうです!」
『沢田綱吉、といえば…。』
チラリと雲雀の顔を伺えば、彼は獲物を見つけた猛獣のように瞳を光らせていた。
恭「ワオ…イイね。面白そうだ。」