DREAM〜リボーンシリーズ(雲雀)〜

□彼女の名は
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ふわ…

「な、なぁ…あの子、可愛くね?///」

ここは並盛中学校。
この中学校は色んな意味で有名な人が多いが、その中でもすれ違う人が振り返らずにはいられない程に容姿の整った生徒がいた。

小柄で華奢な体、色白な肌に赤い頬と唇、まつ毛が長く大きな瞳、艶やかな藍色の腰まである髪。

しかし…

「バカ!お前死にたいのか!」

「は?何で…」



「あの子…いや、あの方は、風紀委員長である雲雀恭弥の彼女なんだよ!」

彼女の名は…名無しさん名無しさん。





コンコン
『恭弥くん、名無しさんです。』

恭「入って。」

ガチャ…

彼女は風紀委員長が腰掛けている執務席まで歩みを進めた。

『女子の方は朝の服装チェックが終わりました。違反者リストと詳細を纏めたものは此方です。』

恭「受け取るよ。」

名無しさんがファイルを差し出すと、雲雀は目を細めて微笑した。

恭「お疲れ様。少し休んでいくかい?」

『え?良いんですか?あと10分で授業が始まりますよ?』

確かに朝早くから仕事の準備を副委員長の草壁としていた為、眠い事に違いはないのだが、風紀委員長の彼は校則に厳しく、それは彼女である名無しさんにも例外はあまりない。(多少は甘いのだが)

恭「担任には僕が伝える。文句は言わせない。」

そう言って雲雀は立ち上がり、名無しさんの手を引いてソファへと腰掛けた。

恭「座りなよ。」

雲雀は隣をポンポンと叩いて座るように促した。

『…ではお言葉に甘えさせて頂きますね。』

苦笑いを浮かべ、素直に腰掛けた。
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