DREAM〜リボーンシリーズ(フラン)〜
□第十話
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…ここは日本。
『雲雀さん、あの…』
鳥居の前まで来たが、何かあるのだろうか。
そう思っていると、雲雀さんに手を握られた。
恭「さぁ、行こうか。」
そのまま鳥居をくぐる。
そこにあったのは神社などではなく…。
『地下?』
恭「うん。ここは僕が設立した風紀財団のアジトさ。この先にはボンゴレ日本支部と繋がる連絡用通路もある。」
『イタリアだけじゃないんですね…。』
てっきりイタリアにしかボンゴレ基地は無いのかと思っていた。
恭「数は多くないよ。ただ風紀財団の本部が日本にあるからボンゴレ基地が日本にある方が彼らも仕事がやりやすいんだろう。」
あぁ…そういえば沢田さん達、頻繁に日本行ってるな。
『風紀財団の本部が日本にあるなら、支部は何処に?』
恭「風紀財団の本部の隣。地下通路で繋がってるんだよ。」
…まじか。
恭「…さて、着いたよ。」
『…ここは、訓練場ですか?』
恭「うん。ボクは人に教えるのが苦手だからね。」
雲雀さんは訓練場に足を踏み入れた。
手を繋いだままの私も一緒に入るのだが。
恭「跳ね馬がそうしたように、ボクも君と手合わせをしようと思う。」
『戦うんですか?』
雲雀さんはようやく手を離してくれて、一人足を進めていった。
恭「あぁ。ボクも暇じゃない。キミが自分で考え、感じ取り、学び取って。」
『そんな…ちょ!』
いきなりトンファー頭めがけて振り落とします!?
恭「手加減しないよ?」
そこからは肉弾戦。
毒針はトンファーで跳ね返され、体術では到底かなわない。
『はぁ…はぁ…』
恭「もうギブアップ?」
『まだまだぁ!』
体力はもう尽きる寸前なのに、何故か気力は尽きる事を知らなかった。
恭「ワオ。…その顔イイね♪」