DREAM〜リボーンシリーズ(フラン)〜
□第八話
1ページ/5ページ
幹部になってようやく1年が経った。
名無しさんの気持ちや行動にも余裕が出て来た頃だ。
『今日の任務は…暗殺か。』
任務内容が書かれた資料を見つつ、朝食を食べる。
そもそもヴァリアーは独立暗殺部隊なのだが、いかんせん目立ちたがり屋が多く、暗殺など到底出来るメンバー構成でないので、暗殺の仕事は名無しさんに回ってくることが多い。
ベ「ししっ!ズッタズタにしてきていい?」
ス「10秒で全員3枚に下してやるぜぇ!」
…こいつらだ。
『新種の薬も丁度人体投与のデータが欲しかったし、今日試してみるか。』
名無しさん本人も派手に殺すよりも暗殺業の方が性に合っているので気に入っているのだが。
]「おい、名無しさん。」
『ボス。』
任務に向かおうとヴァリアー基地を出発するときにボスに声を掛けられ、足を止めた。
]「…くれぐれも油断するな。」
『了解、ボス。』
私は笑みを浮かべて、基地を出発した。
(最近は任務も上手く遂行できるようになってきたし、落ち着いて行けば大丈夫)