DREAM〜リボーンシリーズ(フラン)〜

□第ニ話
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ボスはあの後すぐに私専用実験室を作ってくれた。

ルッスに料理を教えてもらったり、スクやベルに戦闘術を教えてもらったり、ボスやマーモンに勉強をみてもらったり。
皆に支えられて、時を過ごした。





そしてやっと、ヴァリアーに拾われてから5年後、私は無事薬を完成させた。
それを皆が祝ってくれた。
ボスなんか、フィレ肉くれたよ!

『私ね、皆みたいに戦うのは強くないけど、ここで沢山学ばせて貰って得た知識を皆の為に使う事は出来る。』

べ「だろうな。お前は体より頭動かす方が向いてるし。」

"今度IQ計ろーぜ。"とベルが笑った。

『だからね…これからも、ここに居させて下さい。』

お願いします。

皆の役に立ちたい。雑用だって良い。頭を深く下げた。

X「…名無しさん、テメェが薬を完成させた後の事は既に決まっていた。」

『…うん。』

とりあえず頭を上げた。

X「どうせテメェはこの世界でしか生きていけねぇ。それにヴァリアーにとって充分な知識と経験を得た。」

ボスが静かに下す判決に耳をすませる。

X「名無しさん、テメェに雲の守護者を任せる。」

『…は?』

え?
ボスに"は?"とか言っちゃったよ。

ス「丁度5年前、雲の守護者は欠員になったんだぁ。」

X「だが、幹部である以上、炎も出せねぇんじゃ、結局お荷物のままだ。それはカス共に特訓してもらえ。」

周りを見ると、皆が優しく笑ってくれた。

『ボス…炎って…これ?』

私が右手から紫色の炎を出すと、皆が"…は?"と言った。

X「…テメェはどこまでも飽きねぇ奴だ。」










こうして私は幹部入りを12歳にして果たしたのだった。

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