DREAM〜黒バス短編〜
□Halloween
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『うーん…。』
放課後、課題に取り組んでいる征十郎くんの隣で、私は雑誌の"謎解きコーナー"とにらめっこをしていた。
征「どうした?」
『これです!』
征十郎くんの方へ雑誌を寄せた。
征「今月分の謎かい?」
『はい!』
毎月、これを2人で解くのが私の密かな楽しみとなっている。と言っても、毎回征十郎くんがすぐ解いて、解説してくれるのだが。
『謎解きコーナー』
☆今月の謎☆
キー:RIZE SET、1・4・3
ShioriLikesDoves.TheyAreCouple.
『分かりますか?』
征「…!///」
突然、征十郎くんの顔が真っ赤に染まった。
『解けたんですね!』
征「えっ…いや…一応解けたが…///」
『教えて下さい!』
征「ぅ…無理だ…///」
何故か教える事を渋る征十郎くん。いつもは「簡単じゃないか。これは…」と、説明してくれるのに…。
『…もういいです。自力で解きます。』
とは言うものの、さっきから悩み続けている訳で、分かる予感すらしていない。
征「…ヒントの意味から考えていくと良いかもしれない。」
『RISE SETと1・4・3…?』
征「1つずつ。」
『RIZEは日が昇る、SETは日が沈む…。』
私は、う〜ん…と頭を抱え込んで意味を考え出した。
そして10分経過…。
ついに征十郎くんが折れた。
征「…答えは教えないが、ヒントなら…。」
『やった!』
征「まず、意味を揃えよう。日が昇るはいいとして、日が沈む、はつまり?」
『月が昇る…。』
征「そう。そして日と月と聞いて思い浮かぶのは?」
『…宇宙とかですかね?』
征「…では、この英文の字数は?ピリオド含めて。」
『えっと、31ですね。……あっ!さっきの質問、答えは"週"ですね!』
征「そういう事だ。」
『でも、何月の曜日なのか分かんないです。』
征「書いてあるよ。」
『…あっ!"今月の謎"!て事は、日曜と月曜に当たる所を1・4・3に分けて…♪』
"I love you."
『!?///』
征「分かったか?」
『…I love you///』
征「Me too.」
『えぇ!?///』
『それにしても、誰がこの謎を投稿したんでしょう?』
『謎解きコーナー』
☆今月の謎☆
キー:RIZE SET、1・4・3
shioriLikesDoves.TheyAreCouple.
投稿者:赤司征十郎
『…征十郎くん!?///』
チュッ
征「trick and treat成功。」
〜おまけ〜
『…treatは、あげてませんよ?』
征「キス。甘くて美味しかった。」
『っ…!///』