DREAM〜弱ペダ短編〜
□Friends
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『暑い…。』
私はインターハイメンバー6人と中庭で昼食をとっている。というのも「親睦を深めたい」という寿一の意見に全員賛成したからである。
靖「ウッセ!俺らも暑いンダヨ!」
隼「名無し!それなら上を1枚脱いだらどうだ!?」
山「あ、それ良いと思います!」
『シャツ脱いだらブラ1枚なんだけど。』
塔「アブッ!?///」
尽「名無し…女子なのだからもう少し恥じらいをだな…。」
靖「ハッ!名無しを女子扱いかよ!」
『黙れDT。』
靖「…テメッ…!///」
寿「"でぃーてぃー"…?」
靖「フクちゃんは知らなくて良いンダヨォ!」
焦っているD…靖友の横で私はシャツをパタパタしながら言った。
『これだけ暑いと部活やってたら熱中症確定だね。』
山「今日はオフで良かったです。」
尽「どうせお前はサボるだろう!」
各自シャツをパタパタしながら、暑さを紛らわしていたが、隼人の発言により皆の手が止まった。
隼「放課後、皆で遊ばないか?」
靖「ハァ!?バカか、オメーは!」
『隼人、話聞いてた?』
山「わー、良いですね!何やるんですか?」
尽「おい、真波!」
山岳のせいで隼人は調子に乗り、ヒュウ!とお決まりのバキュンポーズをした。
塔「アッブゥゥゥ!!///」
『塔一郎、おちましたー。』
尽「泉田ァァァ!」
靖「とにかく俺は…」
溜め息混じりに靖友が口を開いたその時だった。
寿「俺は参加したい。」
靖友は固まった後、暫く呻いた。
靖「…やってやろうじゃナァイ!」
そして決心が出来たのか、靖友は立ち上がって隼人を睨んだ。
隼「名無しと尽八はどうする?」
『ハァ…やれば良いんでしょ。』
尽「参加せざるを得ないだろう…。」
隼「ヒュウ!決定だな。」
『…で?何これ?』
隼「水遊び?」
『それは分かる。』
私の目の前でメンバーが、水鉄砲で遊んでいる。
え、高校生が無邪気に水鉄砲?
靖「隙有りィ!」
隼「甘いぜ?」
靖友の突然の攻撃にも隼人は直ぐ反応し、避けた。
私の目の前から。
『…っ…!』
顔面に食らったせいでポタポタと制服に染みが出来ていく。
ピュー
山「名無しさん、隙有りです。」
尽八が黙って水鉄砲を渡してくれた。
私はそれを持って、山岳の元へと歩いていく。
山「?」
水鉄砲の、水が入った部分を取り外した。
そして私は山岳の手を取った。ニコリと笑っておく。
最後に山岳の頭の上で容器を逆さにした。
山「…オレ…生きてる…!」
『ドMか。』
目をキラキラさせた山岳を最高に冷めた目で見つめていたら、寿一に声を掛けられた。
寿「名無し、風邪を引くといけない。これを羽織っておけ。」
そう言ってジャケットを肩に掛けてくれた。
これが私の仲間達。
(寿一は天使!)