異世界の放浪者と
□帰還と過保護者
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「…ってな訳だ。」
「そんなことがあったのか…しかし許せんな…その男。」
「まったくですね。月色」
「「いや、そっち!?」」
俺とフランの声が見事にハモった。
「…時雨にこんな事するやつには…制裁をくださねば…」
「まったくだな…夕日…いや、ユウサリ」
「今日は気が合いますね。月…いえ、月詠(つきよ)」
…こいつら怖い。すげぇ威圧感といい…口元は笑っていても目は笑ってないし!!
「しっ…時雨!止めないと…!!」
「え?」
フランに腕を軽く叩かれ、指差した先を見ると武器を手にした二人の姿が。しかも…術式を展開しようとしているところだ。って、本気でやるつもりなのかよコイツら!!←
「ふっ…二人共落ち着いてよ…!」
レディアが慌てて止めに行くが…駄目だあいつら聞いてねぇ…
「ったく…おい!ユウサリと蒼夜!!」
俺がそう叫ぶと二人の動きが止まった。なんだコイツら←
仕方ない…ああやるしかないな。
「お前ら…落ち着けっつーの!!」
そう叫びながら思い切り二人の鳩尾を殴った。加減?してない←
…当然、ユウサリと蒼夜はそのまま気絶したのはいうまでもない。
どうやら、いつも通りの様で。
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