異世界の放浪者と
□変化と帰還
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神殿の外に出ると、空は薄明かるくなっていた。
じきに夜が明ける。
…ぶっちゃけ、リヒトの話を聞いていたのもあり一睡もしてない。←
流石に眠くなってきた…一度街に行って宿屋で休むか。
そう思いながら街に向かう足を速めた。
◆
街に入ると何やら騒がしかった。早朝から何なんだか…
それをスルーして宿屋に向かおうとすると、いきなり乱暴に腕を掴まれた。
「…なんだよ…」
掴んできた相手を睨むと相手…の兵士も睨み返す。
「ちょっと詰所に来い!」
「は…?何でっ…!?」
強引に手を引かれ、俺は無理矢理詰所に行く羽目になった。
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