異世界の放浪者と

□"鬼の子"との戦い
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だが"鬼の子"も負けてはいなかった。俊敏な身のこなしで確実に光の刃をかわしていく。
「でもよ…」
そうやって別のことに気をそらしていたらスキだらけだ!!
俺は異空間に仕舞っていた弓矢を召喚し、魔力で作った矢をつがえた。そして、弦が切れそうなくらいに引き絞る。…狙いを定めて矢を放った。
あと少しのところだったが、ナイフで弾かれてしまった。
…こうなったら…接近戦しかねぇな。弓矢を異空間に仕舞いながら内心そう考えた。
意を決して"鬼の子"との距離を一気に詰める。
その結果、"鬼の子"が咄嗟に突き出したナイフが頬を掠める。俺も突き出した刀で"鬼の子"の左腕を軽く掠めた。
掠めた所から生暖かい液体が頬を伝う。"鬼の子"の方も左腕を負傷したようだ。
俺が刀を向けると"鬼の子"は観念したように肩をすくめた。





鬼の子と戦闘


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