異世界の放浪者と

□いざ異世界へ
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「……だが、無茶は極力するな。」
今度は後ろから青年の声が。振り返ると長い銀髪をひとつにまとめた青い和服を纏った青年、蒼夜月詠(そうやつきよ)が立っていた。
「蒼夜…無茶は絶対やる自信があるぜ?」
ニヤリと笑いながら返すと蒼夜は溜め息をついた。
「……あのな…僕だって心配しているんだからな…」
「わかってるよ。…極力無茶しないようにやるよ。」
…まあ、きっと無理だけどな。←
だって、それが俺の性格だし?
「…ともかく俺は行くからな。」
「う、うん…!」
「わかっている。」
二人を残して俺は先へ進んだ。


「しぐ〜また行くの?アタシもついていっていい?」
今度は桃色の髪と金色の瞳を持つ少女、リットが俺にしか突撃してきた。…痛い。←
「いきなり突撃してくんな!リット!!」
「あー…ごめん。ついつい癖で」
「ったく…そんなんだから最近はフランも真似してき「しーぐーれー!!」ぐはあ!?」
今度は脇腹にクリティカルヒット!!←
流石に不意となればさっきのよりはさらに痛い。その痛い所に別の人物が抱き付いてきた。
「…フラン…お前まで」
「だって、いつも通りじゃつまらないでしょ?」
「だからってやって良いことと悪いこともあるからな!?」
さっき突撃してきたのは少し幼い金髪とサイドテールが特徴の少女、フランシア。外見通り、少々幼い。だからリットの真似をしてきたのだろう。


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