retaliation
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「悪いな。任せるぞ」
「はい…」
よろよろと政宗の腰を支えてやっとの思いで部屋に着く
「もう飲めねぇ…」
「もう飲まないで」
「つれねぇな…」
投げ出して布団からはみ出る手足を布団に乗るように戻すと政宗は手首を掴んでくる
「もう…逃げんなよ」
「逃げる?」
「ガキの頃、会ったときお前俺の顔見るなり泣いて走って逃げただろ」
「………そうなの?」
まぁ、この目力じゃ怖がるよね。
「もうずっと離さねぇ。側にいろよ」
掴んだ手首に唇をつけて呟く政宗に微笑んで頭を撫でると寝息が聞こえ始めた
「そばにいるよ」
酒の香りの漂う柔らかい髪越しに唇を触れる