promise
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「♪〜♪〜」
「あれ?アニキご機嫌っすね!」
鼻歌を歌って船を整備していた
もう会えない胡桃に会えたのは思った以上に嬉しかった
また引っかかる謎は増えたが丘に行くのが益々楽しみになっていた
「なぁ」
「どうしたんです?アニキ」
何かを思い出したかのように整備の手を止める
どうしても気になっていたあれだ。
「俺は…堤なんかを作る時…そこに住んでる奴を無理矢理どかせたり働かせたことはあるか?」
「ありませんよ!アニキほど俺たちや民を想ってる人居るわけねぇ!」
「そうか…」
では胡桃が家を失ったのは堤や道を作った際の立ち退きではないと言うことか?
何で胡桃は俺を恨んでるんだ?
益々謎だ
「アニキ!これ洗濯するんですか?」
振り返れば大量の洗濯物を持った仲間があの薄紫の布を持っていた
「これはだめだ!」
急いで取り返す
が、この布が何なのかはわからない。
胡桃の物かもしれないしもしかするとただ飛んできて引っ掛かっていただけかもしれないが妙にひっかかる
胡桃と出会って数日だがわからないことが多すぎて元親は頭を抱える