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部屋で縫い物をしていると後ろに気配を感じた
「誰だ」
「あれ〜?わかっちゃった?」
間の抜けた声と共に迷彩柄の服に橙色の髪をした男が目の前に現れた
「独眼竜の旦那とうちの大将が難しい話してるんでね〜退屈で抜けてきちゃった」
「武田の忍か?」
「猿飛佐助だよ〜。君が噂の桃ちゃんだね?」
にっと笑い近寄る
「噂?」
「雑賀衆の可愛い女の子が奥州でお世話になってるって聞いて俺様一目見たくて来ちゃった」
噂になってるのか…と落胆する桃を見て佐助が続ける
「噂になってるって言っても雑賀の悪評には繋がってないから」
「そう…か」
はぁ、とため息をついて佐助の方を見る