promise
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「お世話になりました」
深々と七海に頭を下げる
「こっちもお店手伝ってもらっちゃってごめんねー!また来てね!」
最初から4日間という話だったため、元就が城へ戻るのと一緒に胡桃も帰ることになった
「…」
「………」
前を歩く元就が止まってこちらに向く
「言わねばわからぬぞ」
思ったより着物や七海に持たされた饅頭が重く一人で持つのは一苦労だった荷物を元就は軽々と奪う
どこにそんな筋肉が…
つい元就の腕とお腹を触ってみる
「何ぞ」
睨まれてしまった…
「元親は筋肉むきむきで解るけど、松は細いのに案外筋肉あるんだなーって」
脳みそまで筋肉のあやつと一緒にするでない。と目を逸らす
「…ありがと」
「そなたは昔からそうであったな」
「え?」
「長宗我部の前では強気でいたが負けず嫌いで我にも長宗我部にもお手玉で負けた時、腹をたてお手玉を木に投げつけて穴を開けていた。
負けず嫌いが災いしてあまり人に頼らぬ」
「よ…よく覚えてるね」
自分でも忘れてしまっていたことを全部覚えてくれている
「あれからそなたの事を忘れたことなどないわ」
「………え?」
今…忘れたことないって言った?
「何をしておる。我を待たせる気か」
「あ、待って待ってー」
どんどん先に行く元就を小走りで追いかける