promise
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「…胡桃…」
未だに頬を赤くし、苦しそうに息をする胡桃の頭を撫でる
「……ぅ…ん」
長いまつげが動く
瞼を少し開け潤んだ目で見上げてくる
「…もとちか?」
「…胡桃」
「悪かった」
胡桃は訳がわからず不思議そうにする
「と、とりあえず熱下げろ!元気になったら話してやるよ!」
元親がにこっと笑うと胡桃も少し微笑んで眠る
胡桃のことを思い出したこと、胡桃が恐らく自分を覚えていたことを誰かに言いたくて仕方がなかった
「…で、ここに来たと…」
「おう!」
七海の店でにやにやしながら嬉しそうに言う
「そっかぁ…胡桃ちゃんがあの桃色ちゃんだったのかぁ〜」
「おう!これから今までの分胡桃を幸せにしてやらねぇとな!」
「…でもさ、胡桃ちゃんが昔のこと知ってるならあの人のことも覚えてるんじゃない?」
「…それは…ありえねぇ話じゃねぇけどよ…」
「今度こっち来るんでしょー?胡桃ちゃん隠しとかなきゃ見つかっちゃうんじゃない?」
「…そうだな…」
「城が心配ならあの人来る間胡桃ちゃん預かろうか?」
預かるってゆうか人手足りないから手伝って欲しいんだよね、と七海は言う
「そうだな!その時はすまねぇが頼む!」
「はいはーい」
そろそろ戻る、と残ったお茶を飲むと城へ帰っていく
「…ほーんと、あの子邪魔。」