囚姫
□03
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薄暗い部屋の中、圧し殺した嬌声と布の擦れる音がする
首に、胸元に、腕に、元親は紅い印を残していく
瑠歌は俺の着物の裾を掴み唇を噛み締めている
そんな小さな抵抗も可愛い過ぎて壊したくなる
我慢出来ずに帯を緩めて白いか細い足を引き出し太ももを撫でると今まで以上にびくりと体が仰け反る
そういえば厠で着物を直してやった時、太ももに触れた時も一瞬反応した
「ここが好きなのか?」
何度も太ももをゆっくり撫でると我慢しきれない甘ったるい声が漏れる
「あっ……んっ…っ…もと…っ…ちか」
裾を持っていた手が我慢できないのか元親に頼るように腕に絡まって来る
涙を浮かべて紅潮した顔は更に欲情させるには充分過ぎるくらいだった
更に指を進めればそこはもう蜜が溢れだしまだかまだかと待っているようにひくついていた
太くごつごつとした指を蜜にうずめれば中は熱く指を離すまいと締め上げてくる
奥でゆっくりと水音を鳴らせながら指を曲げ掻き回せば腰をよじり息を荒げ、自分の腕を頼りにか細い腕を絡ませ達しそうな波に耐えようとする可愛い瑠歌。
ここに入ればどんな感触か…と考えただけで喉が鳴る
「もと…ち…かぁ…」
涙を頬に伝わせながら耐えられないという顔だ
そんな顔で甘い声を出されれば我慢なんて出来る筈もない
「あっ…まって…っ…あぁっ…」
瑠歌の色香に当てられて固くなった元親自信を敏感なところに押し付け腰を進めれば蜜が溢れて更に着物の染みを広げる
「くっ……きついな…」
毛利と何度もしていたんだ。初めてではないと思っていたがその考えを疑うくらい中は狭く窮屈だった
「…っ…待って…ゆっく…り」
動こうとすると制止を求められたが甘い声で言われればついいじめたくなってしまう
もっとその喉が痛くなるくらいの甘ったるい声を俺にだけ聞かせてくれ
「すぐ良くなるさ」
呟いてから着物を更に捲り上げ、太股から尻までを撫でながら容赦なく腰を打ち付ける
最奥まで捩じ込みぐりぐりと擦ってやればそこが好きなのか更に蜜は溢れ出し滴り落ちる
「あっ…ん…ぁあ…っ……ゃっ」
「瑠歌……瑠歌っ…俺だけ見ろよ!」
水音と甘い声を響かせながら何度も何度も欲を吐き出した
「っ……あぁっ」
もう入りきらない様で引き抜けばたくさんの白濁液が流れ出る
「…悪ぃ」
流れる涙を指で拭ってやれば少し首を横に振る
「大丈夫」
小さく呟いた一言をかきけすようにきつく抱いてやる
それは愛くるしいから抱き締めたい気持ち、罪悪感を払拭しよくとする気持ち、どちらかは自分でもわからない
小さな手を汗ばんだ広い背中に回すとゆっくり目を閉じる
「元親、これすき」
きっとこのお互いに腕を回して抱き合っている状況が、と言うことだろう
「そうか。いつでもやってやるよ」
少しはにかみながら頷く瑠歌に愛しさを覚える
しかし頭の片隅では嫌な考えが浮かんでは消える
この腕を回して抱くのも毛利にされていたのを懐かしんで言っているのか?
涙は毛利を想って流しているのか?
俺が入る隙間はないのか?