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桃は何を言いかけたんだ?
「hmm…」
「政宗様、墨が落ちてます」

怪訝そうな顔をして小十郎が仕事してください。と政宗の持つ筆を取り替える

「桃がしてほしいことはなんだと思う?」

「は?」

「打掛けもダメ、櫛もダメ、甘味もダメ、簪も付けないから要らないと言われたらどうすりゃいい?」

ため息をつく小十郎は後ろに気配を感じた
「…こっちの仕事後回しにしますか」

「Ah?」

政宗が振り返ればそこには見覚えのある女が立っていた

「邪魔するぞ」
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