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政宗にセクハラを受けつつ奥州での日々が過ぎていった
「私はこんなことしてていいのか…」
ぽかぽかした縁側に座り呟く
良い医者のお陰か腕は大分良くなり、固定してあれば釣らなくても良いほどになっていた
「膝かりるぞ」
いきなり後ろから聞こえた声にびくっとなると政宗は桃の膝に頭を乗せて寝転がった
「疲れてんだ。休ませろ」
「…政宗」
「Ah?」
「…わたしはこんなに良くして貰っていいのだろうか」
「Ha!俺が治るまでここにいろって言ったんだ。気にすんな」
ふっと笑い桃を見上げる
「でも…考えてしまうんだ…今ごろ雑賀では皆戦の準備をしているのに私は奥州で何もしていない」
桃の目には涙が溜まってくる
「何もしてねぇ訳じゃねぇよ」
「え?」
「伊達は雑賀の雇い主、徳川と同盟組んでるんだ。その伊達の筆頭の俺はお前が居なかったらこうして休むこともできねぇ」
「政宗…」
だから泣くなよ、と政宗は桃の目をこする